【ブックメーカー】バスケットボールの大本命NBAの基礎知識
- 2021/02/17
- 2021/02/22
バスケットボールは世界中で人気のあるスポーツです。世界各国のリーグの中で圧倒的な存在感を発しているのが北米を本拠とするNBAです。
NBAは非常に人気のあるマーケットで、ほぼ全てのブックメーカーが取り扱っています。試合数も多いためシーズンになれば毎日のようにベットを楽しめます。そんなNBAの基礎的な情報を、視聴方法も含めこの記事で取り上げていきます。
NBAの基本情報
まずは北米のバスケットボールリーグであるNBAの基本情報を確認していきましょう。2020-21シーズンは新型コロナの影響で例年と異なるフォーマットが敷かれていますが、例年との違いも取り上げていきます。
シーズンの構成
上の画像は例年通りに行われた場合のNBAスケジュールを表したものです。数字は月を表し、背景がグレーの領域はオフシーズンとなっています。オールスターブレイクなど細かな休みは省いています。
レギュラーシーズンは全30チームの間で82試合行われます。プレイオフは16チームが参加する7回戦制(4勝で勝ち抜け)のトーナメントです。同じ相手と最小4回、最大7回戦うため、ヘッドコーチの手腕が問われます。
例年であれば11月ごろ開幕し、3月ごろまでレギュラーシーズンが行われ、そこから6月までチャンピオンを決めるプレイオフの激しい戦いがあります。7~10月はオフシーズンです。
2月にオールスターゲームが行われ、その近辺も短いオフとなります。通常であれば11月~6月の8か月間NBAを楽しめます。
今度は新型コロナの影響で異例となる2021-22シーズンのスケジュールを見ていきましょう。
※あくまでNBAから発表された予定です。状況によって大幅に変わる可能性があります。
こちらの画像は2021-2022の変則スケジュールです。例年は11月開幕ですが、今回はずれこんで12月下旬の開幕です。また、レギュラーシーズンは82試合ではなく、72試合となっています。
毎年2月に行われているオールスターゲームは中止となりますが、その代わり短めの休みが用意されています。
レギュラーシーズンの終了が遅くなるため、自然とプレイオフの終了もずれこみ、通常ではオフとなっている7月まで熱闘が行われます。NBAプレイヤーの東京五輪参加が懸念されている理由がここにあります。
チーム数と地区
NBAは大きく東地区と西地区に分かれています。東地区と西地区に、それぞれ3地区が所属しており、プレイオフのトーナメントも東と西で分かれています。ファイナルと呼ばれる決勝戦は、東と西の勝者同士が顔を合わせる形です。
東地区にはアトランティック、セントラル、サウスイーストが含まれており、西地区に所属するのはノースウェスト、サウスウェスト、パシフィックです。
伝統的に東地区はブルー、西地区はレッドで表現されることが多く、オールスターゲームのユニフォームなどにもそれが反映されています。2020年12月の時点では、西地区に強豪チームがひしめいています。
戦力均衡のため行われていること
NBAには30チームが所属しています。毎年同じチームでファイナル(決勝戦)を争うのではなく、たくさんのチームが優勝争いに加えるようNBAは施策を用意しています。
サラリーキャップ導入。超過チームにはペナルティも
NBAにはサラリーキャップというチームの総年俸額が定められています。これを超えるとラグジュアリータックス(直訳するとぜいたく税)が罰金のような形で課され、大都市や金満チームにスタープレイヤーが集中するのを防いでいます。
とはいえ、ラグジュアリータックスを払ってでも勝ちにいくチームがあったり、優勝を味わいたいベテランが低年俸で契約したりと、サラリーキャップだけでは戦力が横並びになりません。
それでは他にどんな対策を講じているのでしょうか? NBAがとっているもう一つの策を見てみましょう。
ドラフトは弱いチームが有利
戦力の均衡を狙うNBAでは、成績が下位に沈んだチームほど、ドラフトですぐれたプレイヤーを指名できるシステムを採用しています。
「ロッタリー」と呼ばれるクジのような形式で指名権の順位を決めるのですが、成績が悪ければ悪いほど、上位の指名権を引きやすいよう調整されています。このため、上位指名権を得るため、わざと負けるチームが出てくるほどです。
成績の悪いチームに上位指名権が渡るため、プレイオフに出られるぐらいのチームだとスター候補を獲得しにくく、中堅どころにはある意味厳しいシステムとなっています。
視聴の主流はネット配信
自分で予想を立ててベットするからには、試合を観戦しながらその結果を確かめたいものです。
2020年12月現在の日本において、NBAを視聴する手段はかなり限られています。以前は衛星放送という形でテレビ放映されていましたが、現在純粋な形でのテレビ観戦はできない形となっています。
なぜテレビで放映されていないのかというと、楽天が日本におけるNBA市場について独占契約を結んだからです。
日本での窓口は楽天
2021年2月現在、楽天とNBAは独占契約を結んでおり、Rakuten NBAという形でのインターネット配信でしか視聴できません。純粋なテレビ放映は存在していないのです。
上記の表はRakutenでの視聴プランを大まかにまとめたものです。実際は同時に視聴できるデバイス数など細かな差があります。
一番手ごろはベーシックパスでは、視聴できるのは一日一試合。それも、Rakutenが決めたラインナップですので、自分がベットしたチームの試合を見られるとは限りません。
ただ、ベーシックパスで視聴できる試合には、日本語解説がついているため、初心者にやさしい構成になっています。
お気に入りのチームを追いかけたいのなら、チームパスという手段もあります。ただし、ベーシックパスにあったような日本語実況はつきません。価格的にも、内容的にも中途半端なプランと言えます。
全ての試合を楽しみたいのならリーグパスしかありません。ベーシックパスに比べて高くつきますが、どの試合にベットしても観戦を楽しみながら結果を確認できます。こちらも日本語実況がついていないので、現地の英語実況を聞くことになります。
チームパスやリーグパスでも、日本語実況つきのベーシックパス用の試合を見ることができます。NBAに関する情熱や予算、一日にチェックできる試合数を加味してプランを選びましょう。
一部のブックメーカーではストリーミングサービスも
Sportsbet.ioなど一部のブックメーカーではライブで試合を視聴できるストリーミングサービスを提供しています。
とはいえ、全ての試合を取り上げているわけではなく、注目ゲームのみにとどまっているのが現実です。ライブ配信しか用意されていませんし、あくまでオマケとしての存在です。
ライブストリーミングの対象となるゲームは、テレビやディスプレイのようなマークがついています。ただし対象ブックメーカーにある程度の残高が必要となります。5ドル(500円ほど)入れておけばまず視聴できるでしょう。
日本人選手の活躍で情報がより入手しやすく
近年は八村選手、渡邊選手など日本人選手のおかげで、以前よりNBAの情報が入りやすくなっています。両選手ともこれからのプレイヤーなので、ますますNBAは身近なものになっていくのではないでしょうか?
2020-21シーズンの注目チームを軽く紹介
NBAの2020-21シーズンに注目したいチームを軽く紹介していきます。東から3チーム、西から3チームをピックアップです。お気に入りのチームができればベットの軸ができるので、早めに気になるチームを見つけたいところです。
プレイオフに弱い優勝候補ミルウォーキー・バックス(東地区)
【出典】NBA Rakuten公式ページ
近年優勝候補に挙げられながらも、プレイオフで敗退しているのがミルウォーキー・バックスです。ヤニス・アデトクンポという漫画みたいな動きをする超人的なプレイヤーが在籍しています。
レギュラーシーズンでは東地区で抜群の成績をおさめるものの、同じチームとの連戦となるプレイオフではエースのアデトクンポ対策を講じられ涙をのんでいます。
2021-22シーズンも当然プレイオフに進むでしょうが、問題はそこからです。優勝候補の名に恥じぬ戦いをプレイオフで見せてくれるでしょうか?
いつも前評判は高いセブンティシクサーズ(東地区)
フィラデルフィアを本拠地とするセブンティシクサーズもファイナル出場を期待されているチームです。
ジョエル・エンビード、ベン・シモンズという二枚看板はまだ若く、これから長きに渡りオールスターに選出され続ける逸材です。シモンズは女性人気もあります。
ただ、前評判ほどプレイオフを勝ち進めない状況が続いており、2021-22シーズンは優勝経験のあるドッグ・リバースがヘッドコーチに就任、停滞するチームがもう一皮むけるか注目が集まっています。
弱点であるスリーポイント成功数に関する効果的な補強も行っており、2021-22シーズンに賭ける意気込みが伝わってきます。
いろんな意味で話題のブルックリン・ネッツ(東地区)
実力的には申し分ないオールスタープレイヤーのカイリー・アービングとケビン・デュラントが完全復帰し、2000年代の名プレイヤースティーブ・ナッシュが新たに指揮をとる注目チームです。
二枚看板とも言える二人のオールスターはバスケットコート外でも話題をふりまいており、いい意味でも悪い意味でも注目されています。
ディフェンス重視のチームは短い期間で完成しづらいため、オフェンシブなゲーム展開を狙うものと予想されます。
マイナーチェンジを経ながら連覇を狙うロサンゼルス・レイカーズ(西地区)
レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスという核は動かなかったものの、優勝を経験したサポートキャストが大幅に入れ替わりました。
若返りをはかったとも言えますが、プレイオフの肝心なところで頼りになるのはやはりベテラン。準備期間が短く、ほとんど休養もないままどう戦っていくのか気になるところです。
着実に実力を伸ばしているデンバー・ナゲッツ(西地区)
ナゲッツはコアメンバーを変えないまま戦い続けており、2019-20シーズンのプレイオフでは驚異的な粘りを見せました。着実に経験をつんで実力をつけており、補強も抜け目なく行っています。
大黒柱であるスキルフルなセンター、二コラ・ヨキッチに続き、抜群の得点能力を誇るジャマール・マレーもオールスターに選ばれることでしょう。
課題であるディフェンスにどう取り組んでいくのかも注目です。
接戦に滅法強いポートランド・トレイルブレイザーズ(西地区)
2019-20の再開シーズンで見せた奇跡的な勝ち上がりは記憶に新しいところですが、万全でのぞむ2020-21シーズンはより安定した戦い方ができるチームになると予想されます。
リーグを代表するスコアリングガードデュオであるディミアン・リラードやCJ・マッカラムの脇をかためる選手たちのケガも癒え、適切な補強も行っています。
接戦に異常な強さを誇るため、相手チームは終盤戦までに点差をつけようと前半から飛ばす傾向があります。その意味でも、ベットの軸にしやすいチームです。
ウィリアムヒルが出した現在の優勝オッズ
老舗ブックメーカーであるウィリアムヒルが出した2020年12月現在のNBAチャンピオンに関するオッズです。
昨年の優勝チームであるロサンゼルス・レイカーズが最有力と評価されています。大幅なメンバー入れ替えがありましたが、さすがに前回のチャンピオンチームといったところ。
その次にここ数年優勝候補に挙げられているミルウォーキー・バックス、話題性抜群のブルックリン・ネッツ、複数の実力者がいるロサンゼルス・クリッパーズが二番手グループとして取り上げられています。
まとめ
バスケットボールでベットする際には欠かせない存在であるNBAの基礎的な情報を取り上げてきました。
お気に入りのチームができれば、ベットの軸ができますし、なにより観戦が楽しくなります。
30チームもあるとチーム名を覚えるだけでも大変です。ましてや戦力を把握しようとすると頭が痛くなります。まずはお気に入りのチーム、賭けやすいチームを楽しみながら探してみましょう。知識はあとからついてくるのです。
カテゴリ:ブックメーカー入門