【ブックメーカー】マルチベッドの基本や種類について詳しく解説
- 2021/08/19
- 2021/08/19
ブックメーカーには、複数の賭けを組み合わせる「マルチベット」という賭け方が用意されています。一口にマルチベットと言ってもいくつかの種類に分かれており、それぞれ使い方が異なります。
またブックメーカーによってもマルチベットの取り扱い種類に差があります。
まずはマルチベットの種類を見ていきましょう。
目次
マルチベットとは?
マルチベットとはその名の通り「マルチプル=複数」のマーケット(賭けの対象となる試合や賭け方)を賭けの対象としたものです。
マルチベットの中には、下記のような種類があります。
- 「パーレー」・・・全てのマーケットでの勝利が必要のため爆発力がある
- 「ミックス(システム)パーレー」・・・複数のマーケットに対し様々な賭け方を自動的に設定してくれる
- 「ティーザー」・・・複数のハンディキャップベット(点差を設定した賭け)に対し点差の調整が入る
▼3種類のマルチベットを表にしてまとめたものです。
「パーレー」はマルチベットの代表格で、ほぼ全てのブックメーカーに用意されています。「ミックスパーレー」は一部のブックメーカーで利用でき、ティーザーは北米スポーツに強いごくごく一部のブックメーカーで採用されています。
ただ単にマルチベットと言った場合、通常は「パーレー」を指します。
複数のマーケットをベットスリップに入れよう
ほとんどのブックメーカーでは複数のマーケットを選択すると、ベットスリップの中で自動的にマルチベットであるパーレーに変化します。
▼スポーツべットアイオーでのベットスリップ(べット画面)です。
赤い枠で囲んである通り、複数のマーケットをベットスリップに入れたところ、自動的にマルチベット(パーレー)になりました。
パーレーは全てのマーケットに勝たなければいけないので、オッズもそれに見合ったものに調整されます。
マルチベットをやめて、それぞれ個別に賭けたければ、ベットスリップ内の『シングル』ボタンで切り替えることができます。
▼シングルに切り替えてみました。
シングルではベットスリップに入った複数のマーケットに対し、個別にベットしていきます。
1つのマーケットごとにベットスリップを作成してベットするよりは、いくらか手間が省ける感じです。
基本となるマルチベットはパーレー
マルチベットの基本は「パーレー」です。賭けるマーケットの数によって「2チームパーレー」「3チームパーレー」と呼ばれたりします。
パーレーは全てのマーケットに勝つ必要があります。一つでも負けてしまうとパーレー賭けは失敗扱いとなります。
延期などで試合が無効となった場合は、パーレーによって増加したオッズを差し引かれる形で続行されるブックメーカーが多いです。
ほぼ全てのブックメーカーがパーレー賭けを提供していて、2つのマーケットを選んだ時点で、自動的にパーレーが設定されるパターンがほとんどです。
パーレーは基本的に同じ試合のマーケットを組み合わせることができません。
例えば、A対Bというバスケットボールの試合があり、あなたがロースコアゲームになると予想しても「同じ試合で総得点アンダーとBチームのチーム得点アンダーを組み合わせる」ことはできません。
オッズは上がるがクジ要素が強くなる
マーケットが増えれば増えるほど、パーレーはオッズにボーナスがつきます。
一方でその分勝率も下がるわけで、例えば勝率50%が想定されているハンディキャップベット(点差を設定した賭け方)でパーレーを組むと、その分だけ勝率が半減していきます。
▼勝率50%が想定されているマーケットの、シングルから5チームパーレーまでの勝率の変化です。
3チームパーレーでも8回に1回しか勝てません。よほど積極的にベットしないと、勝利を味わえるのは数日おきになります。
4チームだと16回に1回、5チームだと32回に1回程度しか勝てない計算になります。
パーレー賭けによるボーナスのため、勝った時の爆発力はあるものの「試合の予想をして勝つ」というより「予想が絡んだクジを当てて勝つ」雰囲気に近くなります。
マルチベッド(パーレー)向けプロモーションあり
マルチベットのパーレーに関するプロモーションは一部のブックメーカーで行われています。
▼これはスポーツべットアイオーのプロモーションです。
元々オッズにボーナスがつくパーレーに対し、さらにオッズを上乗せするというものです。
スポーツべットアイオーでは他に『マルチベットインシュアランス』という負けた時の損失を埋め合わせるプロモーションも行っています。
いつも使っているブックメーカーでなんとなくマルチベット(パーレー)を使っている方は、プロモーションを用意しているブックメーカーで遊んだ方が少し得をするかも知れません。
一部のブックメーカーにあるミックスパーレー
一部のブックメーカーでは、ミックスパーレーという賭け方が用意されています。
ミックスパーレーには、選んだマーケットの種類と賭け方によって独自性の強い呼び名が設定されています。
▼ウィリアムヒルによるマルチベットの解説です。
通常のパーレーはマーケットの選択数によって「ダブル」、「トレブル」、「アキュムレーター」と呼ばれています。
そして「その他のマルチベット」に当たる「ミックスパーレー」は、「トリクシー」、「ヤンキー」、「カナディアン」、「ヘインズ」、「スーパーヘインズ」、「ゴリアテ」のように特徴的な言葉で表現されています。
ややこしいミックスパーレーの仕組みをざっくり説明
ミックスパーレーはマーケットの種類に応じて特徴的な呼び名があり、解説を読んでも分かりにくいです。
ミックスパーレーをざっくり説明すると「マーケットの数に応じて、シングルやマルチベット(パーレー)をブックメーカー側が自動的に用意してくれるシステム」と言えます。
パーレーによってオッズが伸びるところを、ブックメーカー側が自動的に設定してくれる感じです。
ファストフード店の店員さんによる「セット価格があったので、そちらを適用してお安くしときますね」的な雰囲気に近いです。
3つ以上のマーケット選択でミックスパーレー登場
対応するブックメーカーで3つ以上のマーケットをベットスリップに入れると、ミックスパーレーが使えるようになります。2つでは通常のパーレーしか使えません。
▼ウィリアムヒルで3つのマーケットをベットスリップに入れたところです。
「シングル」はそのまま「シングルベット×3」を指し、「ダブル×3とトレブル」は「パーレー」賭けです。
そして、「トリクシーとパテントがミックスパーレー」となっています。
マーケットを3つにすると一気にマルチの賭け方が増えるので、慣れてないと驚くかも知れません。
ミックスパーレーにオッズは出ない
「ミックスパーレー」はシングルとパーレーの複合体なので、他のマルチベットのようにオッズは表示されません。2つ以上のマーケットで勝利すれば勝ち額が発生し、的中数が増えれば増えるほど勝ち額が増える仕組みになっています。
勝ち額が発生した場合も、的中したマーケットのオッズや数によっては「半分負け」「ほとんど負けだけど少額だけ回収」みたいな結果になることも。
全てを的中させなければ勝ち額が生まれない通常の「パーレー」と比べると、「ミックスパーレー」の方がいくらかマイルドと言えます。
娯楽性の高いブックメーカーにミックスパーレーが存在
ミックスパーレーが使える日本語対応ブックメーカーは下記の3つです。
カジノにも力を入れている、娯楽性の高いブックメーカーがミックスパーレーを用意している印象です。
北米スポーツで使える「ティーザーベット」
ミックスパーレーよりもさらにマニアックな「ティーザー」は北米スポーツと縁が深いマルチベットです。
点差を調整する関係で、得点が入りやすいスポーツであるバスケットボールやアメリカンフットボールが対象となっています。
点差を設定したハンディキャップベットに慣れていないとチンプンカンプンな内容ですが、要は「複数のマーケットを選んだら点差に独自の調整を入れてオッズを出すよ」という感じです。
▼ピナクルのベットスリップを見てみましょう。
ティーザーの対象となっているアメリカンフットボールのマーケットを2つ選んだところです。
このティーザーでは、選んだチームに有利となるようそれぞれ6ポイントが加算されています。
6ポイントが追加され有利になっているものの、パーレーのように両方のマーケットで勝つ必要があります。それがオッズにも反映されています。(両方勝つ必要があってもオッズが1.9)
日本語対応ブックメーカーの中でティーザーに対応しているのはピナクルぐらいでしょうか。
バスケットボールやアメリカンフットボールをメインで遊んでいる方であれば、ティーザーを使うシチュエーションがあるかも知れません。
サッカー中心で遊んでいる方にとっては、縁遠いマルチベットと言えます。
まとめ
マルチベットの基本となるパーレー、自動でベットを組み合わせてくれるミックスパーレー、バスケットボールやアメリカンフットボールなど一部の北米スポーツで使えるティーザーについて、ベットスリップを見ながら触れて参りました。
また、マルチベット向けプロモーションの存在も軽く紹介しました。パーレー、ミックスパーレー、ティーザー、3種それぞれに使い道が存在します。
今回の記事でマルチベットに興味をもっていただけたら嬉しいです。
カテゴリ:ブックメーカー入門