ブックメーカー「オッズ」の基本!表示形式や仕組みなどを解説

  • 2020/08/27
  • 2023/08/02
ブックメーカーのオッズについて

ブックメーカーのスポーツには全てにオッズが設定されており、オッズとベットした金額により最終的な配当が決定されます。

オッズはブックメーカーによって異なりますが、サイトによってはオッズの表記が異なる場合がありますので、オッズの基本的な算出方法やデシマル、フラクショナル、アメリカン式の表記形式について説明します。

ブックメーカーのオッズとは?

オッズとは

ブックメーカーのオッズは運営するブックメーカーやスポーツ、賭け方によって変動し、対戦するチームによって変動します。

オッズが高い試合を的中させると配当にも期待が出来ますが、その分的中率が下がるというデメリットがありますので、オッズは賭ける指針として重要な存在となります。

オッズの「低い」と「高い」の違い

オッズは試合によって様々に変動しており、基本的にはオッズが低いチーム(選手)は人気が高く勝ちやすく、オッズが高いチーム(選手)は人気が低く勝ちづらくなっています。

オッズの基本法則:
オッズが低い:実力が高い人気チーム=勝ち額が少ない=的中率が高い
オッズが高い:実力が高い人気チーム=勝ち額が大きい=的中率が低い

オッズが低いのは一般的に本命と呼ばれており、的中率も高いですがデメリットとして配当も少なくなりますので、投資額を多くしないと旨味も少ないです。

逆にオッズが高いのは大穴と呼ばれることが多く、的中率は低いですがメリットとして配当が大きくなりますので大きな配当を得ることが可能です。

オッズによって配当が変わる

ブックメーカーのオッズは予め決められており、試合開始前~試合中の間にも随時変動をしますが、適用されるオッズは実際に賭けをしたタイミングのオッズとなります。

賭けた時のオッズに投資した金額を掛けた数値が最終的な的中した時の配当となります。

配当の計算式:
オッズ×投資金額=配当
(例)オッズ2.5倍×投資10,000円=配当25,000円

最終的な配当はベットした金額によっても左右されますので、オッズが低いものには大きな金額を賭けて、オッズが低いものには少ない金額を賭けるのが基本です。

ブックメーカーによりオッズが異なる

あくまでもオッズはブックメーカーが独自の方式により決定されていますので、ブックメーカーによって同じ試合でもオッズが変わってきます。

FIFA女子W杯2023 南アフリカ vs イタリア
ブックメーカー 南アフリカの勝利 イタリアの勝利 引き分け
Bebet 5.05 1.65 3.90
betway 4.50 1.70 3.80
BET CHANNEL 4.98 1.64 4.20

上記はサッカーのオッズとなりますが、ブックメーカーによって同じ試合でもオッズに違いが出ています。もし本命のイタリア勝利に賭けるのであれば「betway」が最もオッズが高く、大穴の南アフリカ勝利に賭ける場合は「Bebet」を利用するのが良いということになります。

実際はプロモーションによりボーナスやキャッシュバックによる差がありますので、一概には言えませんが、本格的にブックメーカーを始める場合には複数サイトを利用するのが最も効率が良くなります。

ブックメーカーが発表するオッズはどう決まる?

ブックメーカーが各種スポーツイベントに向けて発表するオッズは、基本的に「1.50」「±100」「4/3」といった数値で表示されます。

これらのオッズは長く、競馬やサッカーをはじめとした世界のブックメーカーで使用され続けている表示形式です。

この数値はオッズ発表後から締め切られるまで常に変動するのが特徴。賭ける上で欠かせない数値はどうやって算出されているのか、基本的な仕組みを以下で説明していきます。

オッズはどうやって算出されるのか?

オッズは買い目に対する占有率の逆数を指しています。

例えば、単勝の総数が100の場合、A馬への票数が50であった場合、占有率は0.5です。

オッズの計算式:
1)100(A馬)/50=0.5(占有率)
2)1/0.5(占有率)=2.00倍のオッズ

ただし、払い戻しの際には控除率なども含まれるので、実際には低くなる可能性があります。

控除率とは・・・胴元の取り分のこと。オッズには胴元の取り分が含まれるため、実際には上記の計算よりもオッズは低くなる。

オッズは2種類

一般的にオッズはべットした時点で適応される「ブックメーカー方式」と、最終的に確定したものが適応される「マッチング方式」の2つが存在します。

ブックメーカーでは基本的に前者のべットした時点のオッズが適用されます。また、「Starting Price(SP)」というオプションを使うと、最終的に確定したオッズを適用することも可能です。

それでは、詳しく見ていきましょう。

ブックメーカー方式

ブックメーカー方式とは、べットした時点のオッズが適用される方式です。

つまり、べットした時点でオッズ1.5倍であれば、的中した場合にはべットした時のオッズ1.5倍で払い戻されます。

この方式は世界で人気のサッカー、野球、AFL、バスケットボールなどの団体競技で使用されています。

  • 合計の配当額は決まっておらず運営の赤字もある
  • オッズは事前に公開されている
  • オッズは賭けた時点の物が適用される
  • 賭けた時点からオッズが変動する可能性がある
  • 賭けた後に試合中でも降りる(キャッシュアウト)が可能

ブックメーカー方式のオッズは、各ブックメーカーが独自に計算したオッズなので、ブックメーカーごとにオッズが異なります。

そのため、複数サイトに登録し最終的に自分にとって都合の良いものを選択するもの一つ手ですね。

マッチング方式(パリミチュエル方式)

マッチング方式は伝統的な手法として、競馬や競輪などで古くから採用されています。日本ではJRAなどでも採用されているので、馴染みのある方も多い方式です。

この方式はブックメーカー方式とは異なり、べットが締め切られるまでプレイヤーの賭け金によってオッズが変動し続けます

そのため、べット時点で3.50倍あったとしても最終的に3.00倍までオッズが下がったのであれば、3.00倍での払い戻しです。

この方式は「パリミチュエル方式」とも呼ばれています。

  • 客の全ての投資金額から約25%引いた金額が配当になる
  • オッズはレース終了後に確定する
  • 賭けた時点からオッズが変動する可能性がある
  • 賭けた後の変更やキャンセルは不可能

先程もお伝えしたように、この方式はJRA競馬で採用されております。

例えば、単勝の総数が100の場合、A馬への票数が50であった場合、占有率は0.5です。

オッズの計算式:
1)100(A馬)/50=0.5(占有率)
2)1/0.5(占有率)=2倍のオッズ

ただし、払い戻しの際には控除率なども含まれるので、実際には低くなる可能性があります。

ブックメーカーで使用されるオッズの表示形式

ブックメーカーが発表するオッズ形式は各種サイトでなデシマル(少数表示)、フラクショナル(分数表示)、アメリカン式などをお好みに応じて設定することができます。

ウィリアムヒル、ピナクルといった人気ブックメーカーなどは選択できる形式は限られています。

数値の意味を間違えて賭けてしまわないように、ベッティングする上で重要となる計算方式などをここで理解しましょう。

デシマル式(小数表示)

デシマル式

デシマル式(小数表示)は最も一般的な表示形式です。

イギリスのブックメーカー、ウィリアムヒルやアジア各国のベッティングサイトで使用されています。

この数値は日本競馬と同じですので、これらからネットベットを始めたいと考えている方にとっては馴染みのある数字です。

オッズの見方:
1.50=1.5倍
2.51=2.51倍

表記されている数値がそのまま倍率となり、オッズが1.50に1,000円賭けた場合は1.50×1,000円=1,500円が払い戻しの金額となります。

フラクショナル式(分数表示)

フラクショナル式

フラクショナル(分数表記)は分母と分子で表される表示形式です。日本ではNetbet、賭けっ子リンリンなどで選択することができます。

上の画像のように、各種項目を分数で表記されています。

オッズの見方:
6/1
6(配当額)/1(賭け金)

見方は分母の数字を得るには分子の賭け金が必要という表記であり、単位がドルの場合は1ドル賭けることにより、8ドルの配当を得ることが可能ということになります。

アメリカン式(±表示)

アメリカン式

アメリカン(+-表記)オッズは、アメリカで使用されている数値で、大手サイトのピナクルなど見受けられます。

表記方法は「-100」や「+100」とオッズの頭にプラスマイナスの記号が付きます。+記号が一見、オッズとして人気・優位が有るように見受けられますが、-記号の方が人気・優位がありますので、投資する際はご注意ください。

オッズの見方:
-133
+150
-133(100が配当)
+150(100に対する配当)

ドル表記で計算をするとマイナス表記の場合は133ドルが賭け金となり、的中した場合は100ドルを得ることが可能という意味になります。

プラス表記の場合は100ドルを賭けた場合に的中すると得られる金額となり、+150の場合は150ドル得られるという意味になります。

日本人におすすめの表記形式は「デシマル」

基本的なに3種類ありますが、日本人におすすめなのはデシマルでしょう。

この形式は日本競馬、各種ブックメーカーで広く使用されているため、どのサイトに登録しても特に違和感なく使用できます。

また表示形式を選択したとしても、賭け金に対してどれくらいの払い戻し金額が発生するかは自動で計算されたものを確認することができますので、お好みの表示形式を選択して、ストレスなくスポーツベットしましょう。

ブックメーカーのオッズを見るときの注意点

ブックメーカーのオッズは随時変動したり、オッズ=確率と考えられがちです。

しかし、事前に動向や予想される利益、勝率などの結果を予測しなければ、勝てるものも勝てません。

予想サイトでオッズをみる上で気をつけておくべき点を3つこちらでは紹介していきます。

確率ではない

まず大前提として、オッズの大小は勝てる確率、勝率を表しているものではありません

オッズはあくまでも運営元が提供している指標に過ぎませんので、各種で提示数値は異なります。

オッズは同じ試合でも各種サイトで異なります。

▼(例):レアル・マドリード対バルセロナの試合のオッズ
  • ウィリアムヒル:1.30倍 VS 1.80倍
  • ピナクル:1.35倍 VS 1.75倍

と運営元で微々たる差があります。

確率であれば同数になるはずが、オッズは運営側で異なります。

つまり、これらの数値はあくまでもブックメーカー側が算出した数値。数値が低いからと言って勝てる確率が高いわけではなく、結果として損することもあれば、資金が膨らむこともあるので注意して投資しましょう。

動向やデータを調べる

各種予想サイトで投資を検討している場合、直近の動向、選手のデータや、対戦成績などを調べることは配当金を得るためには欠かせません。

始めたてはどうしても好きなチーム、人気が高いものに賭けがちですが、情報を収集して判断するだけで結果は変わります。

例えば「Aチームの勝利に1.30倍、Bチームの勝利に5.50倍」の試合があったとします。

投資前に、「1.30倍で人気があるから勝てる」と主観的に判断し、ベットしたものの負けてしまうことがあります。

結果が出た後にデータを調べたところ、過去の対戦成績でBチームの方が上回っていた、Aチームのエースや中心選手が欠場していたため、万全な状態でなかったなど様々な要因が浮き彫りになります。

そのため、前評判や人気、実力だけで判断するのではなく、団体競技であれば直近の戦績や戦力、対戦相手との相性などを調べた上で投資判断することをおすすめします。

目標や予想される利益を考えてから賭けてみる

投資をする前に目標とする金額、長期的な利益金額することが大切です。

ブックメーカーに限らず、ギャンブルや投資で賭ける際には、金額基準を設定することは、目標を達成するだけでなく、引き際を決める上で役立ちます。

仮に一時的に多くの払い戻し金額を得て、引き際を見誤ってしまいゲームで負けてしまうことは多々あります。

そのため、事前にどれくらいの金額を達したら辞める、事前に受け取れる配当金を計算するなど、自身で予想される回収率などを計算しておくことは、一つの判断指標として、重要な役割を果たすでしょう。

まとめ

ブックメーカーのオッズには様々な表記形式が存在しており、基本的な見方や意味を覚えておきましょう。

  • オッズは常に変動をしている
  • オッズによって配当が変わる
  • 基本のオッズは倍率で表示されている
  • ブックメーカーによってオッズが異なる
  • オッズの表記は切り替えることが可能

ブックメーカーの賭けはオッズによって的中率が大きく変動をします。基本的に低いオッズは的中率が高く、高いオッズは的中率が低くなりますので賭け金の調整が必要となります。

競馬や競艇と異なり、試合前でも試合中でもオッズを確認して賭けが可能なので、予想もしやすく的中率も高めですので、オッズに注目して賭けをするだけでも有利な展開になりやすいのがブックメーカーの特徴です。

カテゴリ:ブックメーカー入門

この記事を書いた人

マイブックメーカー 管理人

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