ブックメーカー「オッズ」の基本!表示形式や仕組みなどを解説
- 2020/08/27
- 2020/08/27

ブックメーカーが発表したオッズを各種予想サイトで確認したものの、それぞれのサイトで表示形式が異なり数字の表示形式がわからない方は初心者に多いはずです。
オッズの基本的な算出方法や仕組みを知りたいと考えている方向け、デシマル、フラクショナル、アメリカン式の表記形式について説明します。
今回の記事を読むことで各種ブックメーカーが使用している数値の意味を理解して、スポーツベットを楽しめるようになるでしょう。
目次
ブックメーカーが発表するオッズはどう決まる?
ブックメーカーが各種スポーツイベントに向けて発表するオッズは、基本的に「1.50」「±100」「4/3」といった数値で表示されます。
これらのオッズは長く、競馬やサッカーをはじめとした世界のブックメーカーで使用され続けている表示形式です。
この数値はオッズ発表後から締め切られるまで常に変動するのが特徴。賭ける上で欠かせない数値はどうやって算出されているのか、基本的な仕組みを以下で説明していきます。
オッズはどうやって算出されるのか?
オッズは買い目に対する占有率の逆数を指しています。
例えば、単勝の総数が100の場合、A馬への票数が50であった場合、占有率は0.5です。
1)100(A馬)/50=0.5(占有率)
2)1/0.5(占有率)=2.00倍のオッズ
ただし、払い戻しの際には控除率なども含まれるので、実際には低くなる可能性があります。
※控除率とは・・・胴元の取り分のこと。オッズには胴元の取り分が含まれるため、実際には上記の計算よりもオッズは低くなる。
オッズは2種類
一般的にオッズはべットした時点で適応される「ブックメーカー方式」と、最終的に確定したものが適応される「マッチング方式」の2つが存在します。
ブックメーカーでは基本的に前者のべットした時点のオッズが適用されます。また、「Starting Price(SP)」というオプションを使うと、最終的に確定したオッズを適用することも可能です。
それでは、詳しく見ていきましょう。
ブックメーカー方式
ブックメーカー方式とは、べットした時点のオッズが適用される方式です。
つまり、べットした時点でオッズ1.5倍であれば、的中した場合にはべットした時のオッズ1.5倍で払い戻されます。
この方式は世界で人気のサッカー、野球、AFL、バスケットボールなどの団体競技で使用されています。
ブックメーカー方式のオッズは、各ブックメーカーが独自に計算したオッズなので、ブックメーカーごとにオッズが異なります。
そのため、複数サイトに登録し最終的に自分にとって都合の良いものを選択するもの一つ手ですね。
マッチング方式(パリミチュエル方式)
マッチング方式は伝統的な手法として、競馬や競輪などで古くから採用されています。日本ではJRAなどでも採用されているので、馴染みのある方も多い方式です。
この方式はブックメーカー方式とは異なり、べットが締め切られるまでプレイヤーの賭け金によってオッズが変動し続けます。
そのため、べット時点で3.50倍あったとしても最終的に3.00倍までオッズが下がったのであれば、3.00倍での払い戻しです。
この方式は「パリミチュエル方式」とも呼ばれています。
先程もお伝えしたように、この方式はJRA競馬で採用されております。
例えば、単勝の総数が100の場合、A馬への票数が50であった場合、占有率は0.5です。
1)100(A馬)/50=0.5(占有率)
2)1/0.5(占有率)=2倍のオッズ
ただし、払い戻しの際には控除率なども含まれるので、実際には低くなる可能性があります。
ブックメーカーで使用されるオッズの表示形式
ブックメーカーが発表するオッズ形式は各種サイトでなデシマル(少数表示)、フラクショナル(分数表示)、アメリカン式などをお好みに応じて設定することができます。
ウィリアムヒル、ピナクル、bet365といった人気ブックメーカーなどは選択できる形式は限られています。
数値の意味を間違えて賭けてしまわないように、ベッティングする上で重要となる計算方式などをここで理解しましょう。
デシマル式(小数表示)

デシマル式(小数表示)は最も一般的な表示形式です。
イギリスの各種ブックメーカーbet365、ウィリアムヒルやアジア各国のベッティングサイトで使用されています。
この数値は日本競馬と同じですので、これらからネットベットを始めたいと考えている方にとっては馴染みのある数字です。
フラクショナル式(分数表示)

フラクショナル(分数表記)は分母と分子で表される表示形式です。日本ではNetbet、賭けっ子リンリンなどで選択することができます。
上の画像のように、各種項目を分数で表記されています。
アメリカン式(±表示)

アメリカン(+-表記)オッズは、アメリカで使用されている数値で、大手サイトのピナクルなど見受けられます。
表記方法は「-100」や「+100」とオッズの頭にプラスマイナスの記号が付きます。+記号が一見、オッズとして人気・優位が有るように見受けられますが、-記号の方が人気・優位がありますので、投資する際はご注意ください。
日本人におすすめの表記形式は「デシマル」
基本的なに3種類ありますが、日本人におすすめなのはデシマルでしょう。
この形式は日本競馬、各種ブックメーカーで広く使用されているため、どのサイトに登録しても特に違和感なくし使用できます。
また表示形式を選択したとしても、賭け金に対してどれくらいの払い戻し金額が発生するかは自動で計算されたものを確認することができますので、お好みの表示形式を選択して、ストレスなくスポーツベットしましょう。
ブックメーカーのオッズを見るときの注意点
ブックメーカーのオッズは随時変動したり、オッズ=確率と考えられがちです。
しかし、事前に動向や予想される利益、勝率などの結果を予測しなければ、勝てるものも勝てません。
予想サイトでオッズをみる上で気をつけておくべき点を3つこちらでは紹介していきます。
確率ではない
まず大前提として、オッズの大小は勝てる確率、勝率を表しているものではありません。
オッズはあくまでも運営元が提供している指標に過ぎませんので、各種で提示数値は異なります。
オッズは同じ試合でも各種サイトで異なります。
▼例えば:レアル・マドリード対バルセロナの試合のオッズ
・ウィリアムヒル:1.30倍 VS 1.80倍
・ピナクル:1.35倍 VS 1.75倍
と運営元で微々たる差があります。
確率であれば同数になるはずが、オッズは運営側で異なります。
つまり、これらの数値はあくまでもブックメーカー側が算出した数値。数値が低いからと言って勝てる確率が高いわけではなく、結果として損することもあれば、資金が膨らむこともあるので注意して投資しましょう。
動向やデータを調べる
各種予想サイトで投資を検討している場合、直近の動向、選手のデータや、対戦成績などを調べることは配当金を得るためには欠かせません。
始めたてはどうしても好きなチーム、人気が高いものに賭けがちですが、情報を収集して判断するだけで結果は変わります。
例えば「Aチームの勝利に1.30倍、Bチームの勝利に5.50倍」の試合があったとします。
投資前に、「1.30倍で人気があるから勝てる」と主観的に判断し、ベットしたものの負けてしまうことがあります。
結果が出た後にデータを調べたところ、過去の対戦成績でBチームの方が上回っていた、Aチームのエースや中心選手が欠場していたため、万全な状態でなかったなど様々な要因が浮き彫りになります。
そのため、前評判や人気、実力だけで判断するのではなく、団体競技であれば直近の戦績や戦力、対戦相手との相性などを調べた上で投資判断することをおすすめします。
目標や予想される利益を考えてから賭けてみる
投資をする前に目標とする金額、長期的な利益金額することが大切です。
ブックメーカーに限らず、ギャンブルや投資で賭ける際には、金額基準を設定することは、目標を達成するだけでなく、引き際を決める上で役立ちます。
仮に一時的に多くの払い戻し金額を得て、引き際を見誤ってしまいゲームで負けてしまうことは多々あります。
そのため、事前にどれくらいの金額を達したら辞める、事前に受け取れる配当金を計算するなど、自身で予想される回収率などを計算しておくことは、一つの判断指標として、重要な役割を果たすでしょう。
まとめ:おすすめのブックメーカーでオッズを見てみよう
ブックメーカーが発表しているオッズの数値や表示形式をご理解いただけましたでしょうか。
オッズの仕組み、デシマル、フラクショナル、アメリカンの表記形式を知ることができましたね。
予想サイトでベッティングを始める準備ができたと思いますので、おすすめのブックメーカーサイトに登録して、好きなスポーツや人気競技を選択して、スポーツベットを始めてみてください。
カテゴリ:ブックメーカー入門