ブックメーカー予想に役立つ!「TeamRankings」の基礎的な使い方を解説
- 2021/08/24
- 2021/08/24
スポーツのデータが見られるサイトは数多くあれど、スポーツベッティングに特化したものはなかなかありません。
今回は北米スポーツで遊ぶプレイヤーにとって便利なデータが揃っているチームランキングス(TeamRankings)を紹介します。
チームランキングスは英語のサイトですが、欲しいデータを拾っていくだけならさほど英語力は必要ありません。
この記事ではバスケットボールリーグのNBAを例に取り上げ、基本的なデータの見方を説明していきます。
目次
スポーツベッター向けのランキング
勝敗による順位、チームの平均得点などは通常のサイトでもチェック可能です。
チームランキングスの優れているところは、北米スポーツのスポーツベッティングに特化した情報が充実している点です。
人気の賭け方に特化したデータ
バスケットボールは勝利するチームを純粋に予想する「マネーライン」(以降、MLと表記)のほか、両チームに点差を設定する「ハンディキャップベット」(以降、AHと表記)や両チームの総得点が定められた点数を上回るか下回るかに賭ける「オーバー/アンダーベット」(以降、OUと表記)も人気です。
スポーツを扱う通常のサイトでは人気のある賭け方であるAHやOUに関して情報が用意されていません。スポーツベッティングに特化したサイトでは、欲しい情報を効率的に集められます。
取り扱いは北米スポーツのみ
チームランキングスはその名の通り、北米スポーツ向けのデータをランキング形式で取り扱っています。データを表示する関係で、モバイルではやや使いにくいサイトとなっています。
これ以降サンプルとして取り上げる画像も、全てPC版のものとなっています。ご了承ください。
チームランキングスではバスケットボール、アメリカンフットボール、ベースボールのデータを取り扱っています。
今回はNBAのデータを取り上げたいので、上部のメニューから赤い枠で囲んだNBAを選択します。
すると、NBAに関するメニューが左側に、NBAに関するデータが中央に表示されるようになります。
早速スポーツベッティング向けの情報をチェックしてきましょう。
ATSランキング
AH(ハンディキャップべット)と関係する「ATS(against the spread)」のランキングを見るためには、左側のメニュー内で赤い枠で囲んである「team trends」を選択します。
その後、緑色のタブが上に表示されますので、その中から赤い枠で囲んである「ATS」を選びます。
選択を終えると、今シーズン(2020-2021シーズン)のデータがランキング形式で表示されます。上に表示されているチームほど、点差が設定されたAHベットでの勝ちをおさめています。
ATS Recordにある16-7-0という数値は、左から順番にAHベットでの勝ち、負け、引き分け(ベットとしての)を示しています。
OUランキング
今度は総得点に関するランキングを見てみます。
左からTeam Trendsメニューを選択し、上のタブで「Over/Under」を選びます。
Over Recordにある17-6-0という数値は、左から順番にオーバー、アンダー、引き分け(ベットとしての)を示しています。
得点力があるスーパースターが集まったブルックリン・ネッツは前評判通りの得点力を記録しているようです。
スポーツベッティング向けのランキングを紹介しましたが、この情報だけで予想を立てることはできません。
NBAでベットする際参考にしたい基礎的な情報をさらに拾っていきます。
Matchups and schedulesから対戦データをチェック
大半のスポーツベッターは、当日や翌日に行われる試合にベットすると思います。
次に行われる試合のデータを確認したい場合は、「matchups and schedules」(対戦スケジュール)メニューから試合を選びます。
赤い枠で囲んであるmatchups and schedulesメニューをクリックすると、次に行われる試合がずらりと並び見ます。
左に表示されているのがアウェイのチーム、@より右に表示されているのがホームチームです。もちろんホームチームの方が有利です。
試合を選ぶと「overview」と呼ばれる基本対戦データが表示されます。このoverviewには様々な情報が詰まっているので、ちょくちょくお世話になります。
overviewは試合を選ぶほか、上部のmatchup menu(対戦メニュー)のgeneral info内overviewを選んでも確認することができます。赤い枠で囲んである部分です。
実際、どんな情報が確認できるのか紹介していきます。
「Overview」で見れる、平均得点と平均失点の比較
両チームのオフェンスとディフェンスのチームスタッツ(統計)が比較された状態で見られるのがスポーツベッティング向けサイトの良いところです。
各項目を軽く解説していきます。英語ばかりで面食らうかも知れませんが、バスケットボールでおなじみの用語です。数値は全て平均値となっています。
まずはオフェンスに関するデータを訳していきます。
- points/game=得点
- avg score margin=平均得点から平均失点を引いたもの。強さの指標
- fastbreak pts/gm=速攻による得点
- pts in paint/gm=ペイント内の得点
- assists/game=アシスト数
- total rebounds/gm=トータルリバウンド数
- effective FG%=得点の効率性
- off rebound%=オフェンスリバウンド奪取率
- FTA/FGA=フリースロー試投数とフィールドゴール試投数の割合
- turnover%=ターンオーバー率
オフェンスに関するデータ
次にディフェンスに関するデータを訳していきます。
- opp points/game=平均失点
- opp effective FG%=対戦チームに与える得点の効率性
- opp pts in paint/gm=ペイント内の失点
- off rebounds/gm=オフェンスリバウンド数
- def rebounds/gm=ディフェンスリバウンド数
- blocks/game=ブロック数
- steals/game=スティール数
- personal fouls/gm=パーソナルファウル数
ディフェンスに関するデータ
次に、表示されるスタッツの数値がどのような予想につながるか解説していきます。
得点の配分を見てみよう
どのような形で得点するのが得意なのか把握すると、試合の展開を予想する際役に立ちます。
速攻の得点が多ければ、ディフェンスで相手のミスを誘い、そのまま得点につなげようとするチームの姿勢がうかがえます。
ペイント内得点が多ければ、ゴール下を積極的に攻めていることがうかがえます。
逆にペイント内得点が少なければ、スリーポイントなどのアウトサイドシュートを中心にオフェンスを組み立てていることが予想されます。
ペイント内得点と失点は重要
スリーポイントを多用するのが近年のトレンドですが、やはりゴール下と呼ばれるペイント内得点も重要です。
たとえば、ペイント内得点が多いチームAがペイント内失点の多いチームBと対戦すれば、Aチームがオフェンスでゴール下を支配することが予想されます。
Aチームのインサイド中心の選手が活躍しやすいでしょう。
ペイント内得点が多いチームAがペイント内失点の少ないチームCと対戦すれば、Aチームのペイント内得点がおさえられ、Aチームのオフェンスがアウトサイド寄りにシフトすることが予想されます。
このペイント内得点と失点の比較は、プレイヤーの成績に賭けるプレイヤープロップにも大きく影響します。
想定されている得点もチェック可能
ブックメーカーの予想を参考にした両チームの予想得点も基本対戦情報であるoverviewで確認可能です。「Vegas implied」の項目にあるものが予想される得点となっています。
この予想得点に基づき、AHの点差やOUの基準となる点数が決められています。様々な要素が絡み合い、純粋な平均得点から上下します。
サンプルの対戦例でいうと、トロントは下方に、ボストンは上方に修正されています。
プレイヤー成績にも影響するロスターとインジャリーリポート
プレイヤーの個人成績や欠場に関する情報は、チームの勝敗のみならず、プレイヤーの個人成績に賭けるプレイヤープロップで重要となります。
それぞれ上部のメニューを使ってチェックしていきます。
両チームの個人成績を確認しやすいロスター画面
「ロスター」と呼ばれる所属プレイヤーの情報を確認したい場合は、上部の「ratings and stats」内の「rosters and stats」を選択します。赤い枠で囲んであるものがそれに当たります。
個人成績に関する情報がずらりと並んでいます。それぞれの項目を訳していきます。
- name=プレイヤーの名前
- position=プレイヤーのポジション
- gm=出場したゲーム数
- min=平均の出場時間(分)
- pts=平均得点
- reb=平均リバウンド数
- ast=平均アシスト数
- stl=平均スティール数
- blk=平均ブロック数
- to=平均ターンオーバー数
- pf=平均パーソナルファウル数
個人成績のデータ
チームの中で一番高い数値が緑色で強調されています。
ロスターの数値自体は、一般的なサイトでも用意されていますが、両チームいっぺんにチェックできるのはありがたいですね。
インジャリーリポートも両チームのものを表示
今度は選手の欠場に関係する「インジャリーリポート」を見てみましょう。
上部メニューの「general info」内にある「injury report」を選択します。赤い枠で囲んであるところです。
すると、両チームのケガや病気による欠場情報がチェックできます。各項目をまた訳していきます。
- name=プレイヤーの名前
- pos=プレイヤーのポジション
- updated=情報を更新したタイミング
- injury=ケガの部位などの情報
- status=欠場可能性を含めたプレイヤーの状況
- details=ケガなどの詳細
選手の欠場データ
injuryにて記載されている情報には様々なパターンがあります。
Knee(膝)やcalf(ふくらはぎ)などの故障部位はもちろん、personal(個人的な理由)やillness(病気)などもあります。
コロナ関連はillnessと表現され、detailsにその旨が記述されます。英語ではCOVID-19と表記されます。
「status」にて記載される情報にもいくつか種類があります。
「Out」は欠場が確定している状態、「probable」は出場可能性がある状態、「questionable」は出場可能性があるものの欠場により近い状態を示します。
両チームの情報がチェックできるのでとても便利なのですが、速報性や情報の正確性はあまりない印象です。
他のサイトを併用すると安定感が生まれると思います。Questionableの主力選手がばんばん出場して焦った記憶が私にはあります。
ランキングつきの直近試合データが便利
チームランキングスという名の示す通り、強さなどの指標となる順位がこのサイトでは用意されています。
なにげにこのチームランクが便利で、いちいち「このチームって強かったっけ?」と成績表を確認する手間が省けます。
どのようなタイミングでその便利さを実感するのか見ていきましょう。
Dual Game LogはPC向け
「dual game log」は両チームの戦績をいっぺんに確認できる優れものです。
表示範囲の関係でPC向けとなっています。上部の「Records and results」メニュー内「dual game log」を選びます。赤い枠で囲んである部分です。
こちらも項目を軽く訳していきます。
- date=対戦の日付
- opponent=対戦相手
- rank=対戦相手のランク
- H/A/N=対戦した場所
- score=試合結果のスコア
「dual game log」のデータ
赤い枠で囲んであるrankの値が1に近いほど強く、30に近いほど弱くなります。
この数値を目安にすると「連勝しているけど勝っているのは弱い相手ばかりだな」なんてことが相手チームの事を調べなくても分かります。
両チームの戦績を一気にチェックでき、その上ホームとアウェイの区別がつき、なおかつランクによる数値も参考になるので、NBAでベットする時には手放せないページとなります。
「Situational Trends」で賭けやすいものを探そう
ML、AH、OUのいずれでベットするか決めかねている時にとっても便利なページがあります。
上部メニュー「records and results」内の「situational trends」を選んでみましょう。赤い枠で囲んであるところです。
両チームの比較データを一気にチェック可能
すると、「両チームに関する純粋な勝敗」、「AHで点差が設定された状況での勝敗」、「OU」のデータが一気にチェックできます。
全ての項目を取り上げるのは大変なので割愛しますが、勝利後or敗北後、ホームorアウェイ、フェイバリット(有利)orアンダードッグ(不利)など状況ごとのデータが載っています。
人気のある賭け方のデータを一気に確認できるのが強みです。一般的なサイトでこのようなデータを集めようとしたら、すさまじい手間がかかります。
AHの点差やOUが設定する総得点はそもそも一般的なサイトに載っていません。
もちろん、この情報に従ってベットすれば勝てるという単純なものではありませんが、蓄積されたデータを無視してベットするわけにはいきません。迷ったらこのページをのぞいてみましょう。
まとめ
スポーツベッティングに特化した英語サイト『チームランキングス』のNBAに関する基礎的な使い方を説明して参りました。あまりにも情報がありすぎて、私自身全てを把握しきれていないのが実情です。
NBAで予想を立てる際、情報収集に苦労されている方は一度のぞいてみてはいかがでしょうか?
カテゴリ:ブックメーカー攻略