スポーツベットアイオー（Sportsbet.io）は様々な仮想通貨（公的な呼び名は暗号資産）を使ってそのままベットできる珍しいブックメーカーです。

また、仮想通貨で入金や出金をできるだけではなく、ビットコインを入手することも可能です。今回はスポーツベットアイオーにおけるビットコイン入手に焦点を当て、その手順を解説していきます。

以前と異なるビットコイン入手の流れ

以前にもスポーツベットアイオーではビットコインを購入することができましたが、その時は仲介業者を通じての購入という形でした。

2022年8月現在、以前のようなシステムではなくなり購入というより取引という表現が相応しいものになりました。

仮想通貨の購入は「Paxful」を利用

スポーツベットアイオーが展開するサービスでビットコインを入手するわけではなく、「Paxful」というサービスを利用して取引を行います。利便性と匿名性を兼ね備えたサービスで、スポーツベットアイオーとは提携関係にあるようです。

Paxfulは取引の橋渡しを行うサービスと言った印象です。購入という表現より取引という表現がしっくりきます。

個人間の取引によってウォレットに入れる

Paxfulの個人間の取引によって自分用のPaxfulウォレットにビットコインを送ってもらい、今度はそれを自分でスポーツベットアイオーのウォレットに送る形になります。

ビットコインの購入の流れは下記の通りです。

・スポーツベットアイオーからPaxfulへアクセス
↓
・Paxfulでビットコイン入手
↓
・スポーツベットアイオーに送る

ビットコイン取引後、自動的にスポーツベットアイオーのウォレットに送られるという情報もありますが、筆者が試した時は10分以上待ちましたが送られる気配はありませんでした。

使用感は取引所に近い

Paxfulは仮想通貨のやりとりを行う取引所に使用感が近いです。取引所は身分証などの本人確認が厳しいですが、Paxfulはメールアドレスとパスワード、電話番号だけ必要なので利便性は高いです。ログインすると自分が保持している資産が表示されます。

取引所では名も知らぬ誰かと仮想通貨のやりとりを行いますが、Paxfulでは仮の名前がランダムで与えられます。

また、利便性を追求しながらもメールアドレスによる認証と電話番号による認証のほか、ロボット対策のパズルも用意されており、セキュリティに関してノーガードというわけではありません。

そして個人間で取引を行うため、個人の評価も重要となります。自動的に選ばれる相手との取引が不安だったら、別の方を探すことも可能です。

ビットコインの取引を行う場合「〇〇を〇〇というレートでビットコインに変換します」という方とやりとりすることになります。もしオファーの相手が信用できない場合は別の方を探すわけです。詳しくはのちほど説明します。

個人間で取引を行う「Paxful」の特徴

Paxfulでの取引手順を説明していく前に下準備として仕入れておきたい情報を挙げておきます。ある程度、慣れている人ならぶっつけ本番でいけると思います。

必要なのはメールアドレスと電話番号

Paxfulではアカウントの取得が必要になりますが、ユーザーネームを決めたり名前や住所を登録する必要はありません。

必要なのは、 ・メールアドレス ・電話番号 ・ログイン時に使うパスワード の3つだけです。パスワードは自分で指定するタイプとなっています。

パスワードを忘れてしまった時でも、メールを使ったパスワードリセットが可能です。取引に関する情報やセキュリティに関連するログイン通知もメールで届くため、アクセスしやすいメールアドレスを使いましょう。取引時の認証にも使います。

一部機能で英語が必要

Paxfulはサイトやインターフェイスについてはしっかり日本語化されていますが、取引相手は海外の方がほとんどですので、取引相手とちょっとしたやり取りをする際に英語が必要となります。

とは言え、英語が必要なものはチャット内での挨拶や番号の連絡（ギフトカード使用時）、取引後のお礼ぐらいです。そして取引相手も英語圏の方とは限りませんので、シンプルな表現に終始すると思います。気負わずにいきましょう。文法がわからなくても単語だけでどうにかなります。

パズルによるセキュリティ対策あり

一般的なロボット対策として「信号機が写っている画像を選んでください」というものがありますが、Paxfulではパズルのピース合わせにて対策されています。

このパズルはちょっと楽しいです。少なくともバスやバイクの画像を「この見切れているやつはどっちなの？」と頭を悩ませながら選ぶよりは楽しいです。

最大の強みはギフトカードの対応

Paxfulの最大の強みはギフトカードを取引によってビットコインにできることにあります。

「ギフトカードをもらったけど、ここのサービス使わないんだよなぁ……」なんて悩むケースもあると思います。そんな時Paxfulのサービスを使えばビットコインを入手可能です。

余りもののギフトカードで仮想通貨デビューという方が増えるかも知れませんね。ただし、換算率は高くありませんので注意してください。ギフトカードの換算率についてはのちほど詳しく取り上げます。

取引相手の情報もチェック可能

Paxfulは個人の信用がものを言う世界ですので、取引相手の情報もチェック可能です。よほどのことが無い限り高評価をつけるのが普通なので、低評価が混ざっている場合はその方と取引すべきか考える必要があります。

メルカリなどでもそうですが、多くの取引をつつがなく経験している人の方が安心できます。相手の取引件数が少ないと「スムーズにやりとりできるかな？」と不安になるものです。

取引相手はベストに近いオファーをくれる人を自動的に選定してくれますが、不安を感じるのであれば他の方を探すこともできます。

気になる手数料とギフトカードの変換率

ギフトカードが使える便利さについて既に触れましたが、気になる手数料についてここで詳しく取り上げていきます。

手数料は10％以上で安くはない

各種ギフトカードをビットコインに交換してくれる際、手数料が発生するわけですが、決して安いものではありません。

10%以上のロスが存在します。1万円のギフトカードで取引しようとしたら、まず9,000円分のビットコインにはならないことを覚悟してください。

ギフトカードによって変換率に大きな差

一口にギフトカードと言っても、その種類によって変換率が大きく異なります。サンプル画像にある通り、グーグルやアップル使えるギフトカードは比較的レートが良いです。

幅広い用途があるギフトカードの価値が高いのは当然と言えば当然ですね。

ゲーム系は軒並み低い

それに対して、ビデオゲームに特化したギフトカードは軒並みレートが低いです。ゲーム系は用途が限られていますし、対応ハードをもっていないと宝の持ち腐れになるので、資産的な価値は低いのかも知れません。なぜかアマゾンもレートが低いです。

ビットコイン取引とスポーツベットアイオーへの送付手順

実際にスポーツベットアイオーでビットコインを入手する流れを解説していきます。スポーツベットアイオーとPaxfulのサービスをいったりきたりする関係でどうしても長くなってしまいますが、ご容赦ください。

スポーツベットアイオーからPaxfulへアクセス

スポーツベットアイオーのトップページです。アカウント残高が表示されている部分をタップし、ウォレットのページに移動します。赤い枠で囲んである部分です。

ウォレットのページに移動したら、画面を下にスワイプさせ『ビットコインを購入する』ボタンを押します。

ログインの前に希望金額の設定

Paxfulのページにやってきました。ログインやアカウント作成の前に、まずは取引したい希望額をPaxfulが聞いてきます。

今回筆者は5,000円分のグーグルプレイギフトカードを用意したので、表示は日本円のまま、5,000と入力しました。

ほとんどの方は日本のギフトカードを利用すると思うので、日本円を選ぶことになると思います。お手持ちのギフトカードに見合った額を入力しましょう。

ログインまたはメールアドレスでPaxfulアカウント作成

取引したい額を入力したら今度はログインの番です。初めての方はメール入力欄に利用したアドレスを入れて次へ進みます。

新規の方はパスワードを自分で設定します。もしパスワードを忘れた場合はパスワードリセット機能を使いましょう。

メールアドレスとパスワードを登録したらログインしてみましょう。ロボット対策のためのパズルが登場します。ジグソーパズルのように空いているところにピースを移動させではめていきます。

ログインに成功すると確認メールが届きます。不正アクセスに関する対策ですね。

取引に利用する手段を選択

Paxfulにログインしたら今度は支払い方法を選択します。今回はグーグルプレイギフトカードを使いたいので『ギフトカード』を選択します。

使いたいギフトカードを選択したら『オファーをレビューする』ボタンをタップします。オファーとは選択したギフトカードをビットコインにしてくれる取引のことです。

取引してくれる相手が選定されました。相手の評価やこちらの支払い額、それに対する受取金額、支払い方法などが確認できます。

取引相手の名前は自動的に割り振られた仮名です。自分にもPaxful用の仮名がつきます。

2種の認証をクリアする

取引を続けようとすると、2種の認証を求められます。先ずはメールアドレスを使った認証です。届いた認証コードを入力します。また、このページを離れないよう注意されます。

やり直しする手間を考えると、スピードより正確さを優先した方が良いでしょう。4ケタのコードを入力して次に進みます。

今度は電話番号を使った認証です。携帯電話番号を登録し、4ケタの認証コードが含まれたショートメールを受け取り、それを入力します。ここで電話番号が必要となります。家庭用の電話を使う場合は、電話による連絡をお願いすることになります。

取引相手とチャットでやりとり

取引相手とやりとりする前に、ギフトカード使用に関する注意が表示されます。

認証を終えたら、今度は取引相手とチャットでやりとりします。いくら仮名を使っているとはいえ、チャットの内容を公開するのは難しいため、このあたりの画像は少なくなっています。

取引相手とチャットを行うためには、画面下部に表示されている『チャット』ボタンをタップします。ちなみに左側にあるのが『アクション』ボタンです。

挨拶のあと取引相手にギフトカードの番号をアップロードするよう促されると思うので、それに従い番号をチャット内で送ります。”Please upload gift card number”みたいな指示です。

番号をチャット内で伝えると、取引相手が自動で作成されたPaxfulのウォレットにビットコインを送ってくれます。信用に関わるので、ギフトカードの番号は正確に入力しましょう。

「良いフィードバックをよろしくね！」とメッセージが来ると思います。また、メッセージがなくてもPaxfulのシステムから取引の評価を頼まれます。取引後、なるべく評価するようにしましょう。

評価についてはあらためて取り上げます。

取引後ウォレットにビットコインが入る

取引が成立し、相手からビットコインが送られてきました。相手のオファー内容に準拠した額がウォレットに入っています。

メールにも取引内容が届きます。もちろんPaxfulアカウント内でも過去の取引を確認することができます。

取引終了後、そのまま取引相手の評価に移りたいところですが、筆者の場合はセキュリティ上の理由から自動でログアウトされました。評価を含め、この後の手続きをするためPaxfulにログインしなおしましょう。

Paxfulアカウントからスポーツベットアイオーのウォレットへ

取引を終え、Paxfulのウォレットにビットコインが入っている状態です。今度はこれをスポーツベットアイオーのウォレットに送ります。

ビットコインを購入すると自動的にスポーツベットアイオーのウォレットに送られるという情報もありますが、筆者の場合は10分ほど待っても音沙汰が無かったために、手動で送金することになりました。

自動で送られる可能性もありますので、時間に余裕のある方は取引終了後30分ほど待ってみてください。30分待って何の動きもない場合は、手動でスポーツベットアイオーへの送金を行います。

せっかちな方でも取引終了後10分ほど待ってみましょう。ビットコインは処理速度がそこまで早くないので、ある程度待つ必要があるからです。

スポーツベットアイオーのウォレットページに戻り緑色の『入金』ボタンをタップします。

すると、スポーツベットアイオーでビットコインを受け取る際に必要なウォレットアドレスが表示されますので、そちらをコピーします。サンプル画像ではスポーツベットアイオーに用意された『コピー』ボタンをタップし「コピーしました！」とメッセージが出ています。

Paxfulに戻り、ビットコインを送るためのボタンを探します。画面をスワイプさせていくと、ビットコインの送金ボタンが見つかりました。これをタップします。

すると送金額と、送金先ビットコインアドレスを入力するページに移ります。先ほどコピーしたスポーツベットアイオー受け取り用アドレスを貼りつけ、希望するビットコインの額を入力します。

全額を送ろうとするとサンプル画像のようなメッセージが出ます。「全額送ろうとしているけど手数料の分をその中から差し引きますよ」という内容です。

実際のビットコイン送金手続きに入る前に確認事項が表示され、再度パスワードを求められます。間違ったアドレスに送ってしまうとビットコインが戻ってこないことを確認しつつパスワードを入力します。

『今すぐ送金』ボタンを押したらあとは待つだけです。スポーツベットアイオーがビットコイン受け取り手続きに入ると通知メールが届きます。一時間以内には受け取れることでしょう。

Paxfulから届いたビットコインをスポーツベットアイオーの取引履歴より確認しているところです。一番上に表示されている「+1,144.40μBTC」というのがPaxfulからの送金です。

Paxfulのウォレットにあったのが0.0015444BTC=1,544.4μBTCなので、送る額が小さいと手数料が割高になるのが分かります。

取引相手に評価を送ろう

先ほどの取引をチェックし、そこから評価を送ります。信頼できる取引相手を連絡先に追加することができます。

Paxfulでの取引を終えたら相手に評価を送りましょう。よほどのことがない限り高評価を送ります。

他のソーシャル系サービスでもおなじみの、親指を立てるしぐさのサムズアップアイコンが高評価を意味します。

送りたい評価を選び、テキスト欄に一言添えます。筆者は間違って感謝の言葉を送ってしまいましたが「迅速な処理をしてくれる取引相手です」「信頼できるビジネスマンです」のような表現が多かったです。

評価の送信を急いでいたため、筆者は画像を取り忘れてしまいましたが、自分の取引を追えば評価のページへとたどり着けます。フィードバックのテキストもあとで修正することが可能です。

まとめ

スポーツベットアイオーでビットコインを入手する方法について解説して参りました。個人間取引を仲介するPaxfulを経由したり、ギフトカードが使えるなど、以前と比べて複雑さと利便性の両方が増しています。

「余りもののギフトカードでビットコインとスポーツベットを試してみたい」という方には最適なサービスです。

スポーツベットアイオー経由でビットコインを入手したい方の不安を、いくらかでも解消できたのなら幸いです。

▼スポーツベットアイオーの詳細情報はこちら