ブックメーカーで勝てない理由と原因を分析!対策もご紹介
- 2021/02/02
- 2021/02/02
ブックメーカーで思うように勝てず、「バンクロール」と呼ばれるスポーツベッティング専用の資金が尽きてしまう場合は、勝てない理由を分析する必要があります。
スポーツベッティングでの長期的な利益を左右する要素は複数存在します。この記事では勝てない理由を総合的に分析し、その対策に触れていきます。
目次
【原因①】バンクロール(資金)管理や賭け方に問題がある
スポーツベッティングを楽しむプレイヤーは、その規模やキャリアに関わらず、「バンクロール」と呼ばれるベット専用の資金を用意していると思います。
バンクロールを管理し、賭け額をコントロールしていく手法はいくつか用意されていますが、その中にはリスクが高いものも存在します。
下記のテーブルはスポーツベッティングに関するピナクルの学習記事から引用したものです。
▼二者択一形式のべットを500回実施した後の手持ち資金
オールイン法 | マーチンゲール法 | フィボナッチ法 | 定額法 | 比例法 | |
---|---|---|---|---|---|
平均 | 0 | 8,167 | 6,489 | 5,473 | 137,486 |
中央値 | 0 | 0 | 0 | 5,800 | 12,234 |
最大 | 0 | 32,400 | 19,500 | 14,000 | 37,459,336 |
破綻(%) | 100% | 72% | 54% | 13% | 0% |
利益(%) | 0% | 28% | 46% | 87% | 87% |
これはオッズが2倍の勝負に500回挑戦した時の結果を1セットとし、そのシミュレーションを1万セット行った時の結果をピナクルがまとめたものです。2倍のオッズで55%勝てる設定になっています。
常に全てのバンクロールをベットするオールイン法が破綻するのはもちろん、負けを取り返すことを意識したマーチンゲール法やフィボナッチ法も簡単に破綻してしまいます。
特にマーチンゲール法のようにベット額がどんどん膨らんでいく賭け方は、ブックメーカー側のベット額制限や、バンクロールのサイズによっては更に厳しい状況に追い込まれます。
常に一定額をベットする定額法でも13%の確率で破綻するのが怖いところです。コイントスのようなオッズが2倍のゲームで、55%の確率で勝てるのにも関わらず破綻してしまいます。
利益の出る(はずの)ベットが、必ずしも勝ちにつながらないことを示します。
バンクロール管理は定額法か比例法が無難
バンクロールを管理する賭け方は、常に一定額をベットする「定額法」かバンクロールの〇%をベットする「比例法」が無難です。表にもある通り、比例法だと理論的には破綻しません。
オッズに見合った額をベット
あなたは100のバンクロールをもっており、定額法を使って毎回5のベットを仕掛けるとします。この時、2倍のオッズにも20倍のオッズにも同じように5ベットしてしまうと、バンクロールが簡単に破綻してしまいます。
定額法は常に一定額をベットする賭け方ですが、オッズによってベット額を調整すると安定します。
この時調整の目安となるのが、ベットで勝った際に生まれる利益です。
たとえば上の例で、
20倍のオッズにベット → 利益が5になるよう調整
この場合、「0.25」ベットすれば目指す利益が「5」となり安定感が生まれます。
この時、難しいのは1.05のような低倍率のオッズに賭ける時です。利益が5になるよう調整すると、100ベットすることになり、全額をつぎこむことになります。低倍率オッズへのベットは安定して勝てそうなイメージですが、いいことばかりでもないのです。
1.05以下のオッズもいつかは負ける
かなりの高確率で勝てる低倍率のオッズに全額ベットし、何度も繰り返すことでじわじわと利益を出していくやり方も存在します。ただ、いくら確実そうに見えても、いつかは負けてしまいます。
負けのタイミングが早く来るか遅く来るかの違いです。遅くくれば目標とする利益を達成できますし、早くくれば全額をあっけなく失って終わりです。
また、高額の入金をして低リスクのベットを続ける行為はブックメーカーに歓迎されず、場合によってはベット額を制限されてしまいます。低倍率オッズへの賭けも十分リスクがあることを理解しておきましょう。
【対策】比例法でバンクロールを管理
どうやってベット額をコントロールし、バンクロールを管理すれば良いかわからない方は、「比例法」を使いましょう。比例法を使えば理論的には破綻しないので、いくら負けてもスポーツベットで遊び続けることができます。
また、勝ちを大きく伸ばせるのも比例法のいいところです。安定を目指すのであればバンクロールの1%~2%を賭けるやり方が良いでしょう。
ベットする時は、利益額をベースに考えましょう。2倍のオッズと20倍のオッズに同じ額を賭けてはいけません。
【原因②】オッズの悪いところでベットしている
同じものを買うのであれば、できるだけ安いところで買いたいのが人情です。スポーツベッティングではオッズの良さが戦績にも直結するため、買い物以上に店(ブックメーカー)選びが重要となります。
これはバスケットボールで人気の高い、点差を設定して賭けるハンディキャップベット(ポイントスプレッドとも)のオッズを比較したものです。
オッズが下がるにつれて、利益を出すための勝率が上がっていくことが分かると思います。控除率はブックメーカー側のシステム的な取り分です。控除率が低いブックメーカーほど、プレイヤーに還元される額が多いと言えます。
「1.92」と「1.95」に大差はないように思えますが、長期的または高額をベットするとその違いが効いてきます。100ベットした際の差は3にすぎませんが、ベットが積み上げられ10,000や100,000にその額が達した時に、その差が300、3000となって現れます。
それではなるべくオッズの良いところでベットし、求められる勝率のハードルを下げ利益率を上げるためにはどうすればよいでしょうか? その対策はシンプルなものとなります。
【対策】複数のブックメーカーを使う
世の中には多くのブックメーカーが存在します。日本語対応ブックメーカーも増加傾向にあり、オッズを比較できるぐらいの数はしっかりと揃っています。
確かにあちこちでアカウントを開いて入金を行い、いちいちオッズを比べるのは面倒かも知れません。しかし自分で情報を集め予想を立てる時の労力と比べたら、ブックメーカーのオッズを見比べる手間などかわいいものでしょう。
3つのブックメーカーを比べるだけでも、より良いオッズでベットできる確率がぐんと上がります。「オッズを比べる」という視点がなかったプレイヤーは賭ける前に別のブックメーカーをのぞいてみてください。かなり発見があると思います。
一ヵ所で賭けるとしたらピナクルを
複数のブックメーカーを比べるのが面倒な場合は、オッズの高さで知られる「ピナクル」をお勧めします。取り扱うスポーツも幅広く操作性も良いです。
ピナクルは信頼性が高く、最大ベット額も他のブックメーカーと比べ大きいです。ただ、プロモーションが皆無で娯楽性に乏しいという弱点もあります。それでもオッズの良さで選ぶとしたら、私は迷うことなくピナクルを推します。
ブックメーカーで遊んでいるものの、まだピナクルを知らない方は軽い気持ちでのぞいてみてください。オッズの差に驚くかも知れません。それほどオッズに関しては図抜けた強みをもっています。
【原因③】下ブレが続いている
利益を出せる賢いベットをしていても、運による下ブレとは無縁でいられないのがスポーツベッティングです。
オールイン法 | マーチンゲール法 | フィボナッチ法 | 定額法 | 比例法 | |
---|---|---|---|---|---|
平均 | 0 | 8,167 | 6,489 | 5,473 | 137,486 |
中央値 | 0 | 0 | 0 | 5,800 | 12,234 |
最大 | 0 | 32,400 | 19,500 | 14,000 | 37,459,336 |
破綻(%) | 100% | 72% | 54% | 13% | 0% |
利益(%) | 0% | 28% | 46% | 87% | 87% |
もう一度ピナクルがまとめたデータを見てみましょう。安定度の高い「定額法」を用いて、2倍のオッズに勝率55%で挑んでも、13%は下ブレのため破綻してしまうのです。
また、ベットの中には「試合中に賭けているチームの選手がケガをする」「賭けているチームの主力選手が急に休む」など不測の事態も発生します。必ずしも計算通りの結果にはならないのです。
【対策】比例法でバンクロール(資金)を管理
理論的にはバンクロールが破綻しない「比例法」を用いると、下ブレに襲われてもベットが続けられます。
連敗中はバンクロールと精神がすり減りますが、利益の出る正しいベットをしているのであれば耐えるほかありません。比例法であれば、勝ち波に乗って一気にバンクロールを増やすことができます。負けを一気に取り戻そうとせず、コツコツとベットしましょう。
【原因④】好きなチームを応援し続けている
好きなチームがある場合、そこを応援するようなベットをしたくなります。
※出典:スポーティングニュース
2018-2019シーズンのNBA(北米バスケットボールリーグ)覇者であるトロント・ラプターズは私のお気に入りチームで、ジャパンゲームも観戦しました。ドラフト上位で指名された選手がほとんどおらず、チームワークとハードワークでタイトルを勝ち取ったチームです。
2020-2021シーズンは開幕ダッシュに失敗し、ここ数年見られなかった泥沼状態にはまっています。お気に入りのチームを追いかけるのは楽しいものですが、ベットで負け続けるとそのチームを嫌いになってしまう可能性もあります。固執するのは危険です。
【対策】データを重視し、時には非情に
いくらお気に入りのチームでも、データから目を背けるような真似はやめましょう。相手チームにベットするような非情さも時には必要です。私も連敗の最中に気持ちを切り替えました。調子が上がってきたら、また応援寄りのベットをすればいいのです。
どうしてもお気に入りのチームにベットしたい場合は、応援ベット専用のバンクロールを用意し比例法を用いて運用しましょう。リスクを最小限に留められますし、調子が上向いてきたら比例法によってスポーツベッティングの戦績を伸ばすことができます。
【原因⑤】そもそも予想の勝率が低い
そもそも予想の勝率が低ければ、いくらオッズが良くバンクロール管理に気を使っても利益を伸ばすことができません。勝率を改善するための対策を二通り挙げていきます。
【対策①】データを集め、オッズを追う
人気マーケットであるバスケットボールの「NBA」は、様々なサイトでデータが取り上げられていますが、スポーツベッティングに特化したデータを提供するサイトも存在します。
画像のチームランキングスもその一つで、日本語には対応していないものの、ハンディキャップベットなど人気のある賭け方に向いたデータをチェックできます。
一般的なサイトでは見られないデータの比較や分類が上記サイトでは揃っています。今回は北米スポーツ向けのチームランキングスを取り上げましたが、バスケットボール以外のスポーツでも、ベッター向けのサイトは存在します。
データ収集に苦労している方は、一般的なサイトではなく、スポーツベッター向けのサイトを探してみましょう。勝率の底上げはもちろん、情報収集の効率も上がること請け合いです。
また、オッズの変化から人気のあるマーケットを判断し、それに便乗するという手も存在します。自身の予想にいまいち自信がもてない時は、オッズの変化を参考にすると良いかも知れません。
【対策②】投稿された予想を参考にする
自分で予想を立てるのが難しいという方は、他のプレイヤーが投稿した予想を参考にベットすることも可能です。一枚目の画像は「ブロガベット」、二枚目の画像は「ベッティングエキスパート」のものです。両方とも残念ながら日本語には対応していません。
予想投稿サイトの最大手である「ブロガベット」は圧倒的な投稿数を誇っており、メジャーなマーケットであれば、tipと呼ばれる予想がまず見つかります。一部の有料投稿以外はサイトに登録しなくても閲覧可能です。
「ベッティングエキスパート」は北米スポーツ寄りの予想投稿サイトです。こちらでは一目でどちらのチームや賭け方が人気なのか判断することができ、直感的に利用することができます。「人気のある方にベットする」程度であればこちらの方が参考にしやすいです。
ベッティングエキスパートも、有料投稿以外は登録なしでチェックできます。
ブックメーカーで遊び始めた方には、スポーツに詳しくない方もいると思います。そういう時は自分で予想を立てるより予想投稿を参考にした方がスマートかも知れません。
まとめ
ブックメーカーで勝てない理由を様々な視点で分析してみました。根幹となる予想の正確さ以外にも、複数の要素が長期的な利益を左右することがお分かりいただけたと思います。
対策の中には簡単に導入できるものも存在します。まずは自身の勝てない理由を分析し、問題点がどこにあるのか探ってみてはいかがでしょうか?
カテゴリ:ブックメーカー攻略