ブックメーカー バスケットボールのプレイヤー得点べットの攻略法を解説!
- 2021/03/11
- 2022/05/11
ブックメーカーではバスケットボールベッティングにおけるバリエーションの中に、選手の個人戦績に賭けるプレイヤープロップというものがあります。
個人の得点やリバウンド数が、ブックメーカーが定めた数値を上回るか、それとも下回るかが賭けの対象となります。
今回はプレイヤープロップの中で花形とも言える得点に関するベットに注目し、どのような情報を参考にし予想を組み立てていけば良いか解説していきます。
マイナーマーケットはベットの対象にならない
残念ながらプレイヤープロップが用意されているバスケットボールリーグは限られています。
たとえば日本のBリーグでプレイヤープロップを探してもほとんど見つからないでしょう。
バスケットボールは世界中で人気のため、リーグの数は潤沢にあります。ただし、プレイヤープロップで遊べるリーグはごく一部なのです。
ユーロリーグでもちょくちょく見られる
※出典:ユーロリーグ公式サイト
NBAに次ぐ人気を誇るあるユーロリーグではプレイヤープロップが見られます。
ただ、全てのブックメーカーで用意されているわけではなく、ベットの対象となるプレイヤーもエース格に限られています。
また、NBAほどの試合数がなく、参考になるデータをまとめているサイトも簡単に見つからないので予想を立てる難易度はNBAに比べると高いです。
NBAではかなりのプレイヤーが対象に
※出典:スポーティングニュース
世界最高峰のバスケットボールリーグであるNBAでは、多くのプレイヤーがベットの対象となります。
エース級の選手だけではなく、先発クラスの選手であれば取り上げられる可能性が高いです。
特定の選手を追いかけ、応援のようにベットすることも可能です。
ただ、先発クラスでないと、出場時間が不安定になる可能性が高いため注意が必要です。
最低限おさえておきたい基本情報
プレイヤーの得点に関するベットをする際、最低限欲しい情報を拾っていきます。
私は利便性と見やすさの観点から、英語のサイトを使っています。スタッツ(統計)などの用語は共通ですし、欲しい情報にアクセスするだけならさほど英語力はいりません。
基準となるのは平均得点
スポーツベッティングに特化したデータを扱う、チームランキングスでのロスター表です。
プレイヤーの平均得点が一目で分かります。「PTS」という項目が得点に当たります。
各プレイヤーに関する知識があればあるほど、当然予想は立てやすくなります。
そういう点で、プレイスタイルがはっきりしているオールスタープレイヤーは追いかけやすいです。
このロスター表で平均得点はつかめるものの、これだけでは予想を立てるのに不十分です。
対戦相手によって得点のしやすさは変わっていきますので、今度はそれをチェックしましょう。
相手チームの平均失点をチェック
これは「チームランキングス」でのワシントン・ウィザーズとニューオリンズ・ペリカンズの対戦データを示したものです。ディフェンスに関する項目が載っています。
①の「Opp Points/Game」というのがチームの平均失点となります。
ワシントンが120、ニューオリンズが111となっており、ワシントンの失点がかなり高いことが見てとれます。
基本的には平均失点が高いチーム相手ではプレイヤーの得点が伸び、平均失点が低くディフェンシブなチーム相手ではプレイヤーの得点が抑えられます。
次は賭けるプレイヤーを選ぶ際の基準に触れていきます。
平均ファウル数が多いとオーバーに賭けにくい
もう一度「チームランキングス」のロスター表を見てみましょう。
一番右に「PF」という項目がありますが、これに注目します。
「PF」はパーソナルファウルの略で、個人のファウル数を意味します。
NBAでは6回、国際ルールでは5回のファウルでプレイヤーは退場となります。
退場となったプレイヤーはもちろん得点をあげることができませんし、序盤にファウル数がかさんでしまうと、退場を避けるためベンチに引き下げられ出場時間が短くなります。
もちろんファウル数をふまえての平均得点となっていますが、平均ファウル数が多いプレイヤーはそれだけ波が荒くなります。
特にゴール下の番人であるインサイドプレイヤーはファウルが多くなりがちです。
プレイヤー得点のオーバーを狙う時はファウル数が多いプレイヤーは避けましょう。
逆にファウルが多い展開を予想しているのであれば、ファウル数が多いプレイヤーのアンダーを狙うと良いでしょう。
ホームとアウェイゲームに差はある?
※出典:ヤフースポーツUSA
バスケットボールはホームチームが有利なスポーツです。プレイヤーの成績にもそれは影響します。
ホームとアウェイで活躍の度合いが違うのであれば、その情報を積極的に活用したいところです。
直近のホーム戦とアウェイ戦のデータを見比べてみましょう。
PTSというのが得点です。@がついている試合がアウェイ戦になります。
相手チームの平均失点にも左右されるため単純な比較はできませんが、プレイヤーの傾向をつかんでおくと、以降のベットに活用できます。
日本のサイトではアウェイ戦と判別できるようなデータが少ないため、私は上記のように海外のヤフースポーツを使っています。
フリースローはもらっている?
上記の個人成績データを再度見てみましょう。
「FT」と略されるフリースローに関するデータを見ていきます。FTAがフリースロー試投数、FTMがフリースロー成功数です。FT%はフリースロー成功率となります。
フリースローが確実に決められると得点が伸びる上に安定します。
逆にフリースローがほとんどもらえていなかったり、成功率が低いと得点は不安定になります。
また、接戦になるとファウル数が増えるためフリースローの数は一般的に多くなります。
オーバーに賭ける際、接戦は歓迎すべきものになります。延長戦に突入するとそれだけオーバーの可能性が高まります。
賭けたいプレイヤーのタイプを知ろう
プレイヤーがどのようなスタイルで得点を稼いでいくのか調べることも重要です。
ここではプレイスタイルを3つに分類し、それぞれのスタイルと関連する項目を挙げていきます。
プレイヤーのタイプを3つに分類
※出典:スポーティングニュース
プレイヤーのサイズやスタッツ、個人成績の画面でおおよそのスタイルを掴めます。
ここでは選手のプレースタイルを下記の3つに分類して解説していきます。
- インサイド:ほぼスリーポイントを打たず、ペイントエリア(ゴール下)で得点を重ねていくプレイヤー
- シューター:ペイントエリアでほとんど得点を取らず、スリーポイントを多用するプレイヤー
- スラッシャー:主にドライブでペイントエリアに侵入しフィニッシュするプレイヤー
それぞれ代表的な選手を挙げ、チェックしたい関連情報も紹介します。
「インサイド」は相手のペイント内失点をチェック
※出典:ヤフースポーツUSA
抜群の身体能力を誇る「ザイオン・ウィリアムソン」はペイントエリアを主戦場としています。スリーポイントはほとんど撃ちません。
②のマークがついている「Opp Pts in Paint/Gm」と書かれてある相手チームのペイント内失点を見てみましょう。
ペイント内失点が高いようであればインサイドの選手は活躍しやすく、低ければ得点が抑えられる傾向があります。
シューターは相手のアウトサイド失点をチェック
※出典:ヤフースポーツUSA
「ダンカン・ロビンソン」は精度の高さとクイックリリースを誇るシューターです。十分なサイズもあります。
彼の得点はスリーポイントに偏っています。見るべきものは、相手チームのアウトサイドシュートに関するディフェンス力です。
平均失点からペイント内失点を抜くことで、おおよそのアウトサイド失点がつかめます(①から②の数値を引く)。
スリーポイントシューターへのディフェンスにすぐれたチームも存在するので、ペイント内失点とのバランスをチェックしましょう。
スラッシャーも相手のペイント内失点を参考に
※出典:ヤフースポーツUSA
「ラッセル・ウェストブルック」はシーズンを通してトリプルダブルを達成した万能プレイヤーです。
爆発的なクイックネスをもっており、どんどんペイントエリアにアタックをしかけてきます。
スラッシャータイプはスリーポイントも撃ちますが、生命線はやはりドライブです。相手のペイント内失点をチェックしましょう。
データとして出てこない要素も
プレイヤーの得点に関わる要素の中にはデータとして表れにくいものが存在します。こればかりは試合を実際に観戦したり、雑誌の評価を参考にするほかありません。
数値として表れにくい要素をいくつか取り上げていきます。
味方得点源の欠場も影響
※出典:ヤフースポーツUSA(https://sports.yahoo.com/nba/)
味方の得点源が試合に欠場すると、それをカバーするためチームメイトの得点が伸びる傾向があります。赤い救急箱がついている選手がケガをしている選手です。
実際の例を挙げますと、ロサンゼルス・クリッパーズのWエースであるカワイ・レナードとポール・ジョージが両方とも抜けたケースでは、ブックメーカーが想定するクリッパーズ所属選手の得点ラインが高めに設定されていました。
平均得点9の選手が、13.5まで得点のラインを引き上げられることがあります。味方の欠場は比較的確認しやすいので、チェックを忘れないようにしましょう。
インサイドであればパスの供給元も必要
インサイドの選手は基本的にはパスの供給を受けて得点します。その時、パスの供給元であるガードの選手が欠場したり、トレードなどで大幅にチーム構成が変わるとその影響を受けやすいです。
過去に似たようなシチュエーションの試合がないか確認し、ガード欠場による影響の有無を調べましょう。
数値に現れないエースストッパーの存在
強豪チームには、エースストッパーと呼ばれるディフェンスの名手が見られます。スチールやブロックなどはスタッツに現れますが、優れたディフェンダーは相手のチャンスを未然に防いだり、体をはって相手を消耗させていきます。
あなたが単独エースの得点オーバーにベットする際、相手チームにエースストッパーがいるかどうか確認した方が良いかも知れません。
特殊な対策をほどこすチームも
※出典:ヤフースポーツUSA
エースと呼ばれる選手に対し、チームとして特殊な守り方を用意するケースも見られます。
ペイントエリアでモンスターのような働きをする「ヤニス・アデトクンポ」や右へのターンが多い「パスカル・シアカム」は、相手チームに対策を講じられやすいです。
アデトクンポの場合は、ペイントエリアへのドライブ時複数人で守り、苦手なスリーポイントシュートを撃つように仕向けます。
シアカムの場合は、オフェンスの幅がない左へ向かうよう右のコースを塞ぎます。
同じディビジョンに所属するライバルチームであったり、多くの対戦が組まれているチームは対策を用意する傾向があります。
最大2試合しか行われないオーバーカンファレンス(東西の地区をまたいでの対戦)ではあまり見られません。
同地区のライバルチームであれば、プレーオフでの対決も視野に入れるためその対策は綿密なものとなります。
いくらスーパースターでも、データに基づいたチームディフェンスをされると得点効率は目に見えて下がるのです。
過去の直接対決をふり返り、得点やフィールドゴール成功率を確かめてみましょう。
まとめ
バスケットボールベッティングのバリエーションであるプレイヤー得点を予想するための情報を取り上げて参りました。
マネーラインやハンディキャップベットよりも細かく情報を拾う必要がありますが、特定のプレイヤーに詳しいのであればかなり楽しめる賭け方です。
NBAを観戦し始めたばかりの方でも気になるプレイヤーができたら、プレイヤープロップの利用を視野に入れておきましょう。観戦がより楽しめるようになります。
カテゴリ:ブックメーカー攻略