[浦和レッズ]まさかの開幕4戦未勝利で17位に沈み厳しい状況!一体何が!?
- 2022/03/04
- 2024/05/30
2022シーズンの幕開けとなったFUJIFILM SUPER CUP 2022にて、昨季のJリーグチャンピオンである川崎フロンターレとの試合に勝利し、天皇杯チャンピオンとして出場した浦和レッズがまずタイトルを掲げたのが2月12日のこと。
王者川崎からの大きな1勝を得て、最高なスタートを切ったと思われた。
しかし、今。浦和レッズは厳しい状況に立たされている。
目次
現在リーグ17位。勝ち点1という厳しい現状
FUJIFILM SUPER CUP 2022の次の週末に始まったJリーグで、浦和レッズは現在4試合を消化した。
ACL組ということもあり、他のチームよりも2試合多く消化しているが、現在まさかの勝ち点1。
新型コロナウイルスの影響により1試合しか消化していないFC東京が現在勝ち点0で最下位という順位にはなっているものの4試合消化した浦和が現在その上17位で勝ち点1。これは相当厳しいスタートだ。
初戦からJ1昇格組の京都に敗れ黒星スタート
浦和レッズの今季Jリーグ開幕はアウェーでの京都サンガ戦。
京都は12年ぶりのJ1への復帰という多くの人々と想いのある力の入った一戦であったことはひとつの大きな力を生む理由を持っていたが、浦和はタイトルを獲れる力強いチームになるために掲げた3カ年計画の最終章となる3年目を迎えたからこそ、絶対に結果を出す必要のある一年の幕開けとして絶対の勝利が必要だった。
しかし、結果は12年ぶりのJ1の京都に0-1の敗戦。
続く中3日で行われたヴィッセル神戸戦では、先制を許したものの逆転に成功しリードするも、選手の退場により10人で戦うこととなり、その後浦和を象徴する選手の一人だった槙野の移籍後古巣弾を決められ2-2の同点で試合は終了。
次の試合でも退場となってしまう選手がいたこともあり数的不利となると失点。ガンバ大阪に0-1の敗戦。
続く連戦の中、4試合目はFUJIFILM SUPER CUP 2022で戦い勝利した川崎フロンターレを相手に先制するも、後半に連続での失点となり追いつくことはできず。
4試合で勝ち点1という結果。1分3敗。リーグ戦での勝利はまだ1つもないという状態で4試合を消化した。
早くも優勝に向けて黄色信号
昨季チャンピオンの川崎フロンターレの敗戦は2。その前2020シーズンの同じく川崎フロンターレの敗戦は3。
それ以前のチャンピオンと考えると7敗から8敗しているものの、それでもスタートから3敗を重ねてしまったことは早くもタイトル獲得へ黄色信号になってしまったといっても過言ではないであろう。
3カ年計画と題打って取り組んできた中で、悔しさも苦しさも我慢もした上で迎えている今年。
昨季、天皇杯優勝というタイトルを得たものの浦和レッズの求める先はリーグ優勝であるのは明確であり、3年目を迎える前のオフではこれまでの浦和レッズを象徴してきた選手たちと契約をしないという選択をし、新しい浦和への転換を強く打ち出した。
徳島ヴォルティスを昇格へと導いたリカルド ロドリゲス監督の2シーズン目。
メンバーが新たに16選手も入れ替わり計画の3年目を迎えた浦和レッズはこの連戦の中、どのような修正を持って今後に挑むかが注目される。
今シーズンは総力戦で勝ち残れるかが鍵
開幕からリーグ戦が連戦で続くということもあり、戦うメンバーを少しづつ休ませたり、新型コロナウイルス感染の影響により思うような選手を起用することができないなどのやむを得ない理由もこの結果に結びついてしまったというところはある。
今年はACLに加え、W杯が開催されることもあり例年以上によりタイトなスケジュールとなっており、それに加え予想できない新型コロナウイルス感染のリスクを常に背負い戦わなくてはならずベストメンバーで戦うというよりは総力戦になるのは間違いない。
それは各チーム同じ条件ではあるものの、厳しく難しい条件での試合が続きそうだ。
4試合全てで失点、チームの連携から得点を
気になるのは失点。4試合全部で失点を記録しており、6失点。
1失点が2試合、2失点が2試合と考えるとそこまで多いという失点数ではないかもしれないが、やはり単純に失点しなければ負けないのがサッカーなので、失点の数は減らしたいところ。
どの試合でも、主導権を取れず攻め込まれる時間帯が長いという印象にはないだけにボールを持てる時間帯が長くあるものの、チームによる迫力のある攻撃や崩しというよりも個人能力によるものが目立つだけに チームとしての連携から生まれるような得点が増えてくるとチームの手ごたえも上がってくるのではないかと考える。
3カ年計画の覚悟と責任
今季の浦和レッズは大幅に選手を入れ替えたということもあり、ロドリゲス監督のサッカーを体現するにはまだ日が浅いという見方もある。
ロドリゲス監督の申し子であるDF馬渡やMF岩尾をはじめ、昨年J2チームから獲得しチームの主力として起用した小泉や明本などロドリゲス監督のサッカーを確立させるための要素は揃ってきている。
さらに加え、昨季途中に柏から獲得した江坂は日本代表候補でもある実力者であり、攻撃における主軸。
フランスから帰国した酒井宏樹は日本最高のサイドバックだといえるであろう。そういった選手たちが主体となり新たな浦和レッズを創り上げている最中ではある。
試合内容は悲観すべきものではないかもしれないが、結果が出ていないままでは3カ年計画の責任を問われてしまうことになるであろう。
近年はこれまでの浦和レッズの補強路線とは全く異なる選手の獲得をしてきた。
J2から実力のある選手たちの引き上げ、北欧選手の獲得。
それに加え日本代表クラスの選手のシーズン途中での補強もあったが、これはあくまでオプションだったことであろう。
浦和を引っ張ってきた選手たちを旅立たせたからこそ、その覚悟は大きく責任も重い。
5戦目はターニングポイントとなるか?絶対に欲しい1勝
開幕から週に2試合の連戦が続くスケジュールに総力戦は必須。
ホーム埼玉スタジアムに迎えるのは湘南ベルマーレ。
現在17位の浦和にとってはどこが来ても難敵であると思って戦わなければならない。
湘南の山田・岡本両選手には昨年古巣の浦和戦でゴールを決められたこともあり、恩返し弾を含め警戒したいところだ。
まずは1勝。ひとつの勝利がチームを勢い付かせることも大いに考えられる時期だ。
しかし、5戦勝ちなしとなった場合にはチームや現場の責任問題が浮上してしまうことは避けられないであろう。
新たな助っ人として獲得したスウェーデン代表の経験もある新10番ダヴィド・モーベルグの活躍にも期待せざるを得ない。
真っ赤に染まる特別なホームスタジアムを今季リーグ初勝利で揺らせたいところだ。
今季の目標はリーグタイトル、そしてACLタイトル。
これまで勝ちがなかったが、まだ遅くはない、と感じさせる試合を期待したい。
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カテゴリ:サッカーコラム