[W杯アジア最終予選]3/24豪州との大一番に挑む日本代表の現状と展望について

  • 2022/03/22
  • 2022/03/22
日本代表

今年はワールドカップ(以下、W杯)イヤー。11月からカタールでW杯が開催されるシーズンなのだ。

現在、日本代表はW杯アジア最終予選を戦っている最中。3月24日に行われるオーストラリア代表との一戦は、勝てばW杯出場、負ければ3位まで順位後退という大きな一戦となる。

残り2試合に挑む日本代表が発表

オーストラリア戦後、29日に行われるベトナムとの戦いを含め最終予選2戦に挑む日本代表が先日、発表された。

GK
川島永嗣(RCストラスプール/フランス)
権田修一(清水エスパルス)
シュミット・ダニエル(シントトロイデンVV/ベルギー)
谷晃生(湘南ベルマーレ)

DF
長友佑都(FC東京)
佐々木翔(サンフレッチェ広島)
谷口彰梧(川崎フロンターレ)
植田直通(ニーム・オリンピック/フランス)
中山雄太(PECズヴォレ/オランダ)
吉田麻也(サンプドリア/イタリア)
酒井宏樹(浦和レッズ)※辞退
山根視来(川崎フロンターレ)
板倉洸(シャルケ04/ドイツ)
中谷進之介(名古屋グランパス)

MF/FW
大迫勇也(ヴィッセル神戸)※辞退
遠藤航(Vfbシュツットガルト/ドイツ)
南野拓実(リバプール/イングランド)
前田大然(セルティック/スコットランド)※辞退
田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
原口元気(FCウニオン・ベルリン/ドイツ)
伊東純也(ゲンク/ベルギー)
旗手怜央(セルティック/スコットランド)
久保建英(マジョルカ/スペイン)
上田綺世(鹿島アントラーズ)
三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ/ベルギー)
柴崎岳(CDレガネス/スペイン)
浅野拓磨(VfLボーフム/ドイツ)
守田英正(サンタクララ/ポルトガル)
林大地(シントトロイデン/ベルギー)

以上、27名が選出された。
まずはシドニーで行われるアウェーでのオーストラリア戦に全力を懸けて挑むこととなる。

アジア最終予選、日本代表の順位と今後

FIFAワールドカップカタール2022 アジア最終予選は佳境を迎えている。

現在、日本代表はグループBの2位。首位はサウジアラビア代表で、勝ち点は19。日本代表はサウジアラビア代表と1ポイント差の勝ち点18で2位の位置となっている。

順位チーム名勝点得点失点得失点
1サウジアラビア19611105+5
2日本1860293+6
3オーストラリア15431156+9
4オマーン8224810-2
5中国5125816-8
6ベトナム3107717-10

本大会出場権が与えられるのはグループ2位以内。3位となった場合はグループAの3位とのアジアプレーオフを行い、勝者が大陸間プレーオフへと進出しさらに勝利をしてW杯出場というより厳しい条件となる。

現在、グループBの3位オーストラリアとの直接対決となるため、日本代表が勝利した場合は勝ち点が21ポイントとなりオーストラリアは現在の勝ち点と変わらず15ポイントのまま。

日本代表との勝ち点差が6に開くことで、残り1試合では届かなくなるため、日本代表の2位以内が確定しW杯本大会出場決定となる。

しかし、逆に万が一敗戦となった場合は、オーストラリアの勝ち点が18ポイントとなり日本代表と並ぶこととなる。さらに、現在の得失点差がオーストラリア代表の方が上回っているため、オーストラリア代表が2位の位置となる。

その場合は29日に行われるアジア最終予選の最終戦での結果により、2位か3位かが決まるという行方となる。

次のオーストラリア戦はアウェイ戦で厳しい戦いとなる

今回のオーストラリア代表との試合は、アウェー戦。
19日に行われたJリーグの試合が終了してから選手たちは日本代表として合流し、オーストラリアを目指して旅立つ。
長時間の移動時間を有する遠征となるため、時差も発生し厳しい戦いが待っているが、なんとしても勝ち点1以上は獲って帰ってくる必要があるといえるであろう。

この試合に挑むオーストラリア代表は、代表デビューをまだ果たしていない新しい代表選手が5名、代表試合経験が5試合以下という選手が6人という代表経験が浅いといえる選手が27名中、11名というフレッシュといえる戦力で挑むようだ。

グラハム・アーノルド監督は17日に新型コロナウイルスへの感染が確認され、そこから1週間の隔離期間を経て陰性が確認されることで日本代表戦の指揮をとれるようになるという。その期間はリモートでチームに指示を送っているようだが、その影響がどう出るであろうか。

シドニーにある試合会場は83500人ものサポーターを収容できるスタジアム。
完全なるアウェーの雰囲気の中での試合となることが予想されるが、日本代表として経験豊かな選手たちが中心の日本代表だからこそ、自分たちの力を発揮し勝利を勝ち取りたいゲームだ。

エース大迫、日本代表辞退。林大地が追加招集

現状、日本代表のエースといえば大迫勇也であるといえるであろう。

Jリーグ復帰を果たしたヴィッセル神戸ではまだまだ十分な活躍というほどの功績は残せていないものの、先日行われたACLプレーオフでは足に負傷を抱えながらも2得点と結果を生み出し、チームを勝利へと導いた。

2日の横浜FM戦にて右足の裂傷を負った大迫はその後、2試合を欠場。ACLプレーオフでは抜糸もまだしていない状態ながら戦線復帰し2ゴールを挙げた。

ACLプレーオフのメルボルン戦は延長までを戦い120分プレー。19日の清水戦でも先発出場をしたが、両足をつり途中交代となっていただけに疲労によるダメージがあったのかもしれない。

W杯最終予選8試合すべてでスタメン出場している日本のエースを背負う大迫だが、この清水戦のあと負傷を理由に日本代表を辞退。

これにより、ベルギーでプレーしている五輪代表で活躍した林大地が追加招集されることとなった。林大地は現在、ベルギーで22試合に出場し6得点を挙げている。

大迫以外のストライカーに期待が集まる

エース不在の中での宿敵・オーストラリア戦、その後ホームで戦うベトナム戦を迎えることとなるが、現在日本代表には得点の嗅覚を持った選手たちが大迫以外にもたくさんいる。

森保監督の申し子ともいえる浅野拓磨や、Jリーグ屈指のストライカーの一人である鹿島のエース・上田綺世。上田は招集直前の湘南戦でも素晴らしいゴールを決め好調さが伺える。最前線ではなく2列目からでも脅威の攻撃力と突破力を兼ね揃える伊東純也に久保建英。

経験豊富なエース大迫の不在はマイナスではあるが、世界を舞台に戦う選手たちがズラリと並び、迫力ある攻撃を展開できる戦力は整っているはずだ。

酒井の穴を埋めるのは山根か!?

さらに、浦和レッズに所属する酒井宏樹もJリーグ磐田戦にて負傷。日本代表辞退が発表された。

酒井は東京五輪にもオーバーエイジ枠で出場し、A代表と五輪代表の融合に欠かせない選手の一人として存在感を発揮している。現在の日本代表にとって不動の右サイドバックといってよいであろう酒井の欠場は痛い。

酒井の穴を埋めるのは、Jリーグ屈指の右サイドバックであり日本代表でも存在感を増している川崎・山根となるであろうと予想する。

日本サッカーの未来を担うW杯への出場。
まずはオーストラリア戦に勝利し、W杯出場を決めることが日本代表の重要なミッションとなる。
3月24日 日本時間18時10分キックオフ。

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カテゴリ:サッカーコラム

この記事を書いた人

サッカー専門ライター

国内、海外を問わず、最新のサッカー情報を投稿しています。趣味はサッカー観戦です。Jリーグはもちろん、プロ・アマ関係なく、全国津々浦々にサッカー観戦に出かけています。

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